2019.02.10
分析化学応用学科2年生が本校での2年間の学びの集大成となる卒業研究をまとめた
卒業論文を提出しました。
化粧品の機能性向上について研究した卒業研究班のメンバーが卒業論文を提出しています。
この後、事務の方が様式等のチェックを行い、問題がなかったので無事受理となりました。
本日、卒業論文を提出した学生たちが在籍する分析化学応用学科について、ご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」
があります。週末を活用することで、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括
製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができます。
本学科の在学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップ
やスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得など多彩
です。また、学生の経歴も企業の経営者や社員の方、派遣社員の方、大学生、主婦など
多様です。このように多種多様な目的・経歴に対応するため、1学年あたりの定員を20名
として、少数精鋭で開講しています。
上で述べたように、分析化学応用学科には様々な学生が入学してきます。
その中には、化学初心者の方も数多くおられます。
そのため、分析化学応用学科の授業や実験は初歩から学べるカリキュラムになっています。
例えば実験についてご紹介すると、1年生では基礎化学実験や定性・定量分析実験を通して
器具の扱い方や基本的な実験操作など分析技術の基礎や、機器分析化学実験で分析機器を
用いた分析技術を学びます。
また、1年生の後期から2年生の前期にかけて行う応用分析化学実験では、環境や食品
など様々な分野の実際の試料を用いて実験を行い、応用力を培います。
そして、2年間の学びの集大成として、2年生後期に取り組むのが卒業研究です。
この中では、これまでに学んだ知識や技術を復習し、より深く修得することはもちろん、
実試料に対する前処理の仕方やより高度な分析方法、さらには研究の進め方や発表の仕方
など実務につながる知識と技術を学び、実践力を養います。
このようにして得られた学びの成果を発表する機会として、毎年2月に卒業研究発表会を
行っており、今年も学校に求人をくださる企業の方や保護者の方、学生の出身高校の先生、
そして一般の方など多くの外部の方がお越しになられました。
(今年度の卒業研究発表会の様子はこちらから)
こちらは食品の持つ機能性について研究した卒業研究班のメンバーです。
工夫と苦労を重ねたからこそ得られた達成感がたっぷり詰まった1冊を手に、
充実感に満ちた笑顔です。
分析化学応用学科の2年生は本日の卒業論文提出をもって、卒業研究の全ての課程を
無事終了しました。
提出を終えた学生に感想を聞くと
『初めのうちは実験結果がなかなか出ず、本当に成果を発表できるのか不安でしたが、
チームで取り組んでいたからこそ、班員みんなで意見を出し合い、色々とトライ&エラー
を繰り返すことができました。それだけに、卒業論文の提出を終えて、とても達成感が
あります。卒業研究で学んだことを、4月から内定先での仕事に活かしていきたいです。』
『この2年間で、入学当初に得たいと思っていた知識や技術を修得できて、とても満足
しています。さらには、卒業研究を通してより実践的な技術を学ぶことができたため、
今では会社で自ら実験することができるようになり、毎日が充実しています。』
とコメントしてくれました。
それぞれの目標に向かって駆け抜けた分析化学応用学科での学生生活も、残り2日の登校
で終わります。
最後まで悔いの残らないように過ごして、笑顔で卒業式を迎えてほしいと願っています。
by みなと