せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】2年生は久しぶりの実験に取り組みました!

2019.04.14

土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」の学生も3月は春休みだったので、2年生は
一ヶ月ぶりの実験を行いました。
実験が始まる前は
『久しぶりの実験なので、ちゃんと操作を覚えているか心配です。』
と話していた学生たちも、昨年度1年間掛けて修得した技術は体が覚えていて、自然と
正しい方法で実験操作ができていました。


ここでまずは、分析化学応用学科についてご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」
があります。週末を活用することで、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括
製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができます。

この学科に在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、現職での
キャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家
資格の取得など多彩です。そして、多種多様な目的に対応するため、1学年あたりの
定員を20名として、少数精鋭で開講しています。


上でも述べたように、分析化学応用学科に入学してくる学生の入学目的は様々ですので、
1年生後期から2年生前期まで掛けて行う応用分析化学実験では、様々な分野の専門的な
実験操作を学びます。

本日は環境分野の実験を行いました。
P1080031.jpg
応用分析化学実験では実践的な手法を学ぶため、実試料を用いて実験を行います。
今回は環境分析の1つとして、亜硝酸イオンの濃度を測定するため、まずは本校の横を
流れる大川で、河川水を採取しました。

実験室に持ち帰った河川水をろ過して、浮遊物を取り除いた後、亜硝酸イオンと反応して、
赤く呈色する試薬を加えて、発色させます。
P1080042.jpg
初めは久しぶりの実験に緊張気味だった学生も、少しすると自分たちが実験操作を覚えて
いることに気がつき、安堵して、笑顔が見られるようになりました。

入学時は化学初心者だった学生も、2年生になる頃にはガラス器具を自然と正しく使える
までに成長して、我々教員も安心して見ていられます。

P1080047.jpg
発色させた溶液を吸光光度計という分析機器を用いて、測定しています。
この分析機器もすでに1年生の実験で扱ったことがあるので、慣れた手つきで実験を
進めています。

分析化学応用学科では1年生の実験で様々な分析機器に触れ、扱い方を修得します。
その後に取り組む応用分析化学実験でも、様々な分析機器を用いる実験を組んでおり、
分析機器に何度も触れることで、より確実に技術を修得できるようなカリキュラムと
なっています。

実験後に学生に感想を聞くと
『実験を始めてみると、体が技術をきちんと覚えていて、自然と正しい操作ができたので、
実験に対する自信がまた1つ増えました。そして、やはり実験は楽しいなと思いました。』

『応用分析化学実験は実試料を使うので、実践に近づいている実感が湧くので好きです。
この実験を通して仕事に役立つ技術をしっかりと修得したいです。』
とコメントしてくれました。

この実験では化学分析はもちろんのこと、バイオ分野で用いる生物学的な分析方法や
有機化合物の合成方法についても学びます。
今後も、これらの実験の様子をご紹介していきますので、お楽しみに!

by みなと