2019.04.07
昨日、年度初めのガイダンスを終えた分析化学応用学科の学生たちは、本日から授業が
スタートしました。
本校には月曜日から金曜日の平日に通学する学科と、週末(土曜日・日曜日)のみ通学
する学科があります。
週末のみ通学する学科では、授業を行える日数に限りがあるため、平日に通学する学科
よりも一足早く授業が開始となります。
ここで、週末のみ通学する学科とはどのような学科なのか、少しご紹介したいと思います。
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」
があり、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら
経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの様々な入学目的を持った学生が
在学しています。
また、この学科に在学する学生は、化学分野への転職を希望する社会人、資格取得を
目的とする企業経営者、就職に向けて技術力を高めたい大学生、手作り石けんの販売を
叶えたい主婦、正規社員への就職を目指す派遣社員やフリーターの方など、多彩です。
このように多彩な入学目的や経歴を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日に通学する学科と同様に2年間で卒業することが
でき、国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も無試験で卒業と同時に全員が取得する
ことができます。
こちらは新1年生が「基礎化学」という授業を受けている様子です。
非常勤講師のM先生が、ゆっくり、丁寧に、まずは化学の基本的な用語の説明から
授業を進めていました。
上でも述べたように、分析化学応用学科に入学してくる学生の経歴は様々です。
そのため、分析化学応用学科の学生には文系出身で本格的に化学を学んだことがない
という方も多いので、高校化学を学ぶ科目「基礎化学」を設けるなど、化学初心者
の方でも安心して授業を受けられるカリキュラムとなっています。
こちらは「食品分析化学」という2年生の科目の授業の様子です。
専任講師のY先生が、時に学生に質問をしながらの双方向的な授業展開で、まずは食品の
定義から、分かりやすく説明していました。
先ほど述べたように分析化学応用学科の学生たちは、平日は働いていたり、大学に通って
いたりと、週末にしか本校に通学できない点が共通していますが、それぞれの入学目的は
様々です。
そのため、例えば就職や転職を目指す学生の中でも、それぞれが進みたい分野も多様です。
これまでの卒業生も、医薬品、化粧品、食品、環境、有機材料、金属材料など様々な分野
への就職・転職を叶えています。
このように分析化学という技術が活かせる分野を総合的に学べる分析化学応用学科は、
学生それぞれの入学目的を叶えることができるカリキュラムとなっていることも魅力と
言えます。
さて、今回ご紹介した基礎化学を担当しているM先生と食品分析化学を担当している
Y先生には、ある共通点があります。
それは・・・二人とも本校の卒業生なのです!
本校の卒業生だからこそ、学生がつまずきやすいところ、苦労するところも、自分自身の
経験として知っているので、そういった経験も活かしながら授業を行ってくれています。
さらに、M先生は本校での教員歴も長いので、様々な学生と接してきた経験も活かして、
特に1年生の授業や実験を担当していただいています。
新1年生の皆さんはじっくり2年間を掛けて、新2年生の皆さんは残り1年間しっかりと
分析化学応用学科の特徴あるカリキュラムを通して、卒業生や実務家経験の豊富な教員に
よる丁寧で実践的な授業や実験を通して、それぞれの入学目的を叶えてほしいと教員一同
願っていますので、一緒に歩んでいきましょう!!
by みなと