2019.04.02
4月に入り、新2年生となった学生たちは、
就職活動や大学編入学試験に向けて準備を進めています。
学生たちは、まだ春期休暇中ですが、
生命バイオ分析学科の2人の学生が何やら楽しそうに
教室で実験をしていたので紹介します。
2人がしているのは、香りの官能試験です。
「官能試験」とは、人間の感覚を用いて製品の品質を判定する検査のことで
香りの場合は、人の嗅覚の程度を調べるため、いろいろな香りを嗅ぎながら、
その違いを判断するのです。
実は、写真左側のYさんが、香りに関する企業に興味があり
採用試験を受験するための企業研究をするうちに
「官能試験」というものがある事を知りました。
実は本校にもその検査キットがあり、一度、経験をしてみるために、
お試しで試験をしていたのです。
最初の写真は、直接、香りのする試薬を嗅ぎ、
その独特の香りにビックリしているところです(笑)
実際には、短冊のような紙に香りのする液体を染みこませ、
その香りを臭い、判断します。
簡単に言うと、異なる香りのする短冊がどれかを当てる
ゲームのようなものです。
このような嗅覚を用いた資格に、『臭気判定士』という資格があります。
本校では、この資格を視野にいれた授業もあります。
私たちの身の周りの製品には、
この香り(香料)が入ったものがたくさんあります。
例えば、食品や化粧品には、いろいろな香料が入っており、
私たちの生活を豊かにしてくれています。
このような香料を扱う食品や化粧品業界だけでなく、
他にも工場排水の悪臭などを検査する上でも必要となるため、
臭気判定士を必要とする業界は、
実は幅広く存在するのです。
また、本校の卒業研究では「におい識別装置」
という人の嗅覚に代わって、
においを見える形で分析できる装置を利用した
研究も行っています。
そのため、将来は香料などを扱う分野で働きたいと考え、
本校に入学する学生も多くいます。
官能試験を終えたYさんは、
卒業研究でも香りに関する研究をしてみたい!と意気込んでいました。
これを1つの経験として、今後の就職活動や学校生活にも
活かしてもらいたいと思います。
By ぽてと