2019.07.01
本日は2年生実験の様子です。
袋のにおいを嗅いでいる写真です。
一体どんな実験なのかご紹介します。
我々が普段感じているにおいは、
様々なにおいの成分が混じりあった「複合臭」とよばれるもので、
それぞれの人によって感じ方が違います。
また、季節やその日の気温、個々の体調によっても、かわってくることがあります。
そのため、どんな成分が含まれているのか
といった分析機器を用いた分析とは、別の解析方法が必要なのです。
嗅覚官能試験とは、実際に人がにおいを嗅いでその感じ方を評価するものです。
官能試験を行うにあたって、上のようなキットで、まずは被験者の嗅覚をチェックします。
嗅覚検査といって、5つの基準のにおいを嗅ぎ分けられるかという検査です。
基本的には誰もが問題なく合格する検査ですが、学生は初めてとあって
少々緊張気味です。
結果は検査に参加した学生が全員合格でした♪
その後、最初の写真のように
あるにおいを3つの袋から嗅ぎ分ける官能試験に移りました。
これを「3点比較式臭袋法」といいます。
この試験は、化粧品会社や食品会社などでも実際に用いられている方法です。
こちらも学生は緊張気味でしたが、うまくいったようです。
この後は得られたデータを解析していきます。
普段は実験器具や分析機器を使用して分析を行いますが、
今回は、自身の「鼻」を用いての分析で、
学生たちには新鮮だったようです。
今後も幅広くいろいろな技術を学んでいきましょう。
BY ましおか