2019.07.14
昨日のブログでご紹介した技術力を証明する唯一の国家資格「技能士(化学分析)」の取得
に必要な実験スキルを、分析化学応用学科では1年前期から学び始めます。
国家資格である「技能士」は働く上で必要な技能の修得レベルを検定し、 一定レベル以上
の技能を有する者に対して資格を付与する制度です。これは労働者の技能修得意欲の増進
と、技能修得や職業訓練の成果に対する社会の評価を高めることで労働者の技能と地位の
向上を図ることを目的に実施されており、その実施分野は溶接や造園、菓子製造など
130種類もの多岐に渡ります。
そして、その中の1つに本校の学生が受ける「化学分析」があります。
また、本校は「技能士(化学分析)」の実技試験の大阪会場になっており、実技試験の
試験監督は本校の教員も担当するため、在校生や卒業生にとっては見慣れた実験室で、
よく知った先生の前で受検できるので、気持ちの面でとても有利と言えます。
技能士(化学分析)の実技試験では、定性分析と定量分析という2つの実験課題が
与えられますが、分析化学応用学科の1年生は課題の1つである定性分析実験にすでに
取り組み始めています。
こちらは、その定性分析実験の様子です。
初めての定性分析実験なので、うまくできるか学生たちはドキドキしながら実験している
ので、1つ1つの実験操作がうまくできると、うれしそうです。
このように日々の実験を通して、じっくりと資格試験対策もできる分析化学応用学科
について、ご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、国家資格を含む4つの資格(毒物
劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))
も卒業と同時に全員が取得することができる「分析化学応用学科」があります。
この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
このように様々な経歴や目的を持って入学してくる学生たちの多くが、化学初心者です。
そのため、実験ではまず教員が演示を行うことで、実験操作を分かりやすく説明します。
演示の後は各自で操作を行っていきますが、教員は巡回して、個別の質問に答えるなど、
マンツーマンで実験の仕方を教えていきます。
個別指導でじっくりと技術を学ぶことができるのも、少人数制の分析化学応用学科の
魅力と言えます。
こうして1つ1つの操作を確実に覚え、できるようになると、学生たちからは自然と
笑顔がこぼれます。
分析化学応用学科のカリキュラムは、このように日々の実験を積み重ねることで、
国家資格の実技試験の課題をクリアできる技術力を身につけられるように、
考えられています。
1年生の皆さんも、日々実験を楽しみながら着実に技術力を磨き、ぜひ来年の夏には
技能士(化学分析)の実技試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
私たち教員も応援していますよ!
by みなと