2019.08.17
「分析化学応用学科」では、2年生後半で実験の集大成として卒業研究を行い、
実務につながる技術と知識を養います。
もちろん、卒業研究を行うまでに2年生は基礎から応用へと徐々にステップアップ
しながら着実に実験技術を修得してきました。
具体的には、1年生の実験おいて、分析化学の基礎となる
実験操作の方法を学び、1年生後半から2年生前半にかけて、
環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・有機合成等についての
専門的な実験を幅広く行うことで、応用力を身につけます。
そして、2年生後半に、これまでの集大成として卒業研究に取り組みます。
まずは、化学初心者でも技術力をステップアップしながら学べる
「分析化学応用学科」についてご紹介します。
本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、
週末(土曜・日曜)開講の「分析化学応用学科」を設置しています。
土曜日・日曜日の時間を有効に活用することで、化学分析の知識・技術を
修得することができ、平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品
・化粧品・有機合成等についての専門分野を総合的に学ぶことができます。
また、週末だけの通学ですが、平日の学科と同様に2年間で卒業でき、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も無試験で
卒業と同時に全員が取得することができます。
この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。現職でのスキルアップや
技術職への就職・転職を考えている方、事業拡大を考えている経営層といった
社会人の方、就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
この学科は学年定員20名の少数精鋭で開講しています。
本校の卒業研究は、班分けを行い、チームで取り組みます。
分析化学応用学科2年のNさん(上の写真)の班では、
「化粧品」について研究をしています。
卒業研究は、班員同士が協力し合いながら、これまで培ってきた
実験技術や知識を活かして、主体的に取り組んでいきますが、
経験豊富な講師(上の写真左)の指導のもと、時にアドバイスをもらいながら
実験を進めていきます(上の写真)。
Nさんは、自分自身で多くの文献を調べ、卒業研究担当のM井先生からの
アドバイスも参考にしながら、化粧品のクリームを作る条件を色々と検討
していました(下の写真)。
Nさんに話を聞いてみると、
「いろいろな工夫をしながら、実験の条件検討をしています。
これまで学んできた実験技術と知識を応用しながら、
納得のいく卒業研究にしていきたいです!」
と話してくれました。
本校に入学してから大きく成長したNさん、これからも持ち前の積極性を
活かして、実験を進めてくださいね。
いい結果が出ることを期待しています!
また、別の班はコミュニケーションルーム
(参考書などの図書やパソコンが設置してある自習室)で、
パソコンを使って調べものをしたり、資料の作成をしたりしていました(上の写真)。
分析化学応用学科2年のMさん(上の写真手前)に話を聞いてみると、
「班員の仲間と楽しく卒業研究ができていて、とても充実しています。
これまでいろいろな専門分野を幅広く学んできたので、
いろいろな角度から物事を捉える力が身につきました。
そのような自分自身の強みを卒業研究で発揮できればと思っています。」
と話してくれました。
Mさんが言うように、分析化学応用学科では、専門分野を幅広く学ぶため、
卒業研究や実社会で必要となる応用力や様々な角度から物事を見る
柔軟性を身につけることができます。
1年生の時と比べ、大きく成長した2年生の皆さん、班員の仲間と協力しながら、
自分自身の強みも活かしながら、素晴らしい卒業研究になることを期待していますね!
応援しています!
By しろいるか