2019.08.25
分析化学応用学科では週末を有効活用して、化学だけではなく、
バイオテクノロジーについても、学ぶことができます。
こちらは電気泳動というDNAをサイズごとに分ける実験を行っているところです。
実験担当のM先生の説明を聞きながら、全員が順番に実際の操作を行うので、
しっかりと技術を修得することができます。
これは少人数制の分析化学応用学科の魅力の1つと言えます。
こちらは抗菌性試験の様子です。寒天培地に大腸菌を塗布しているところです。
まずは、週末のみの登校、少人数制で、化学もバイオも学べる
分析化学応用学科についてご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした
土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」があります。
週末を活用することで、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得する
ことができます。
この学科に在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の
事業拡大に必要な国家資格の取得など多彩です。
さらに、それぞれの学生が学びたい分野も様々であるため、
分析化学応用学科では環境・金属材料・医薬品・化粧品・食品・バイオ・有機材料
などの幅広い分野の知識と技術を総合的に学べるカリキュラムとなっています。
そして、このような多種多様なニーズに対応するため、1学年の定員を20名として、
少数精鋭で開講しています。
上でも述べたように、分析化学応用学科で学ぶ学生は入学目的も希望分野も
多彩なので、平日開講の4つの学科(医療医薬分析学科、健康化学分析学科、
生命バイオ分析学科、環境分析学科)の専門科目を広く取り入れています。
そのため、医薬・化粧品概論、食品分析化学、環境化学や材料分析化学、
といった化学系の科目だけではなく、
バイオテクノロジー総論といったバイオ系の科目もあります。
こちらは私みなとが担当する「バイオテクノロジー総論」の授業の様子です。
この授業では遺伝子工学、バイオ実験法、微生物学など
バイオテクノロジーの基礎を幅広く学びます。
このように、実験と授業の両方を行うことで、
バイオテクノロジーの知識と技術の両方を学ぶことができます。
バイオテクノロジーと化学、一見、あまり関係がないように思われるかもしれません。
しかし、例えばDNAは核酸という化学物質でできているように、
バイオテクノロジーで扱う生命現象や技術も、その基礎には化学があります。
そのため、本校では基礎となる化学と、それを活用したバイオテクノロジーの両方を
学ぶことで、化学とバイオに精通したマルチな分析化学者を育てています。
バイオテクノロジー総論の授業を受け終えた学生に感想を聞くと
『この授業を通して、免疫などの体の仕組みや、
DNA検査とはどういったものなのかなど、
身近なことや、これまで疑問に思っていたことが分かり、
とても楽しく授業を受けています。
分析化学応用学科は様々な分野の知識や技術が学べるので
興味の幅が広がっています。』
と話してくれました。
また、バイオの実験を行った学生からは
『授業で学んだ知識を実験で確かめることができたので、
知識も技術もきちんと理解できたと思います。
これからも授業や実験をしっかり受けて、
知識や技術への理解度を一層深めていきたいです。』
といったコメントがありました。
このように幅広い分野を学ぶことで、就職の選択肢も広がりますし、
マルチに対応できる分析化学のプロフェッショナルにもなれます。
これからも分析化学応用学科の特徴を活かして、
将来の可能性をますます広げていってくださいね。
by みなと