2019.08.27
今日は実験室に教員が集まって、実験の準備を行いました。
実験と言っても、今回は学生の行う実験ではありません。
9月1日(日)に本校の実験室で実施する国家資格の
技能士(化学分析)の実技試験の準備です。
本校は大阪府職業能力開発協会から委託された、
大阪で実施する唯一の実技試験会場となっており、
試験監督者にも本校の教員が数名入り、対応しています。
そのため、毎年この時期になると、私たち教員は準備で慌ただしくなるのです。
私、かん太郎も、ビーカーや漏斗をはじめとするガラス器具を丁寧に洗浄し、
イオン交換水という実験で使用する綺麗な水ですすぐ作業を
こつこつと行いました。
技能士とは、技能検定に合格した人に与えられる国家資格です。
働く上で身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価します。
現在、技能士には130職種あり、「技能士(化学分析)」は、
そのひとつで、1級から3級まであります。
3級は本校学生でも受検できるため、
先月に行った3級の実技試験には、学生が積極的に受検していました。
その時の様子は、以下のリンク先ページからご覧ください。
・技能士(化学分析)3級 実技試験(1日目)
・技能士(化学分析)3級 実技試験(2日目)
1級と2級になると、受検する上で実務経験が必要となります。
そのため、化学分析に関係する企業で働いている方が多く受検されます。
ただし、2級を受検する際に求められる「2年間の実務経験」について、
本校学生は、在学中の2年間が実務経験として認められるため、
本校を卒業すると同時に2級を受検することができます。
そのため、本校の卒業生が受検者の中にいる場合も多くあります。
洗浄している器具を並べると、一部ですが下の写真のようになります。
ビーカーや三角フラスコ、その他にもたくさんの種類の器具を使用します。
実技試験では、正確に分析を行うだけでなく、
決められた時間内に行うことも評価され、
正確に素早く分析するという高い能力が求められる資格です。
そのため、実技試験で使用する器具にも、不備があってはいけません。
それぞれの器具の状態もチェックしながら、受検者が安心して試験に
臨んでもらえるよう、今後も準備を行っていきます。
by かん太郎