2019.08.28
先日、このブログでも紹介しましたが、
卒業研究として学生が取り組んだ成果をまとめて、
「第32回におい・かおり環境学会」で発表してきました!!
写真は学生代表として一緒に発表したN君(左)と、Sさんです。
発表したテーマは、「コーヒーの香気に関する研究2」です。
3年前から継続しているこのテーマは、
身近なコーヒーの香りを「見える化」しようということを最終目的としています。
インターネットなどで通信販売を利用する機会が増えてきていると思いますが、
当然ほとんどの商品を画面で見て、購入することになります。
特に「香り」に関しては、実際に嗅いでみることができないのというのが現状なのです。
そこで、そんな香りを解析して、目に見える形に「見える化」をすれば、
実際に香りを嗅がなくても、見るだけでその特徴が分かり、
購入できるようになるのではないかと考えました。
香りの解析には、「におい識別装置」という分析機器を用いて行いました。
この分析機器は、ノーベル賞をとられた田中耕一さんも所属する
島津製作所で開発されたものです。
装置を開発された島津製作所の技術者の方にもご助言をいただきながら、
研究を進めています。
今回の発表も、昨年度の結果にさらに興味深い結果が得られたため、
「今年もぜひ発表をしてください。」
と、その技術者の方にお声がけいただいたことから実現しました。
各企業の方、研究機関、そして大学関係者(!)の方など、
昨年度よりも多くの方が聞きに来られました。
同じように解析をされている方からは、お互いの工夫している点を
情報交換したり、研究機関の方からは、解析方法のアドバイスが
あったりしました。
中には、「昨年度の発表が興味深く、ぜひ今年も聞きたかった。」
と言ってくださる方もいたりと、今年もとても有意義な時間を
過ごすことが出来ました。
同行した学生は、
「多くの方が関心を持っている研究に携われることを嬉しく思います。」
といっていました。
そして、嬉しい出会いもありました♪
たまたま展示されている企業ブースに聞きに行ったところ、その担当の方が、
「私も日本分析化学専門学校の卒業生です。」
と言って、声をかけてきてくださいました!!
記念にパチリ。真ん中が卒業生のU様です。
約20年前に卒業されて、現在は分析企業で働いておられるということでした。
「まさか自分が出展する学会に、母校が発表しているとは、とても驚きました。」
と言ってくださいました。
こういったいい出会いがあるのも学会ならではかもしれませんね。
学校にとっても、学生にとっても良い経験のできた学会発表でした。
これからも良い結果を得て、発表を継続していきたいです。
by ましおか