2019.08.30
本日は、「食虫植物に関する研究」をテーマに取り組むグループが、
共同研究先の兵庫県立フラワーセンターにサンプリングに行った模様をご紹介します。
本校では、2年間学んだ集大成として、卒業研究を実施しています。
それぞれのテーマについて数人のグループで取り組みます。
実験自体は後期から始まりますが、実験計画や使用する器具や試薬などの調査、
そしてサンプルの準備は夏休み中から開始している班も多くあります。
「食虫植物」をご存じでしょうか。
普通の植物がなかなか育たないような栄養の少ない土地で、
根から養分を吸収するだけでなく、昆虫などの小動物を罠にかけて捕獲し
そこから栄養を摂ることで、成長していく植物です。
世界中に約600種類もいるといわれていますが、
このテーマでは、「ウツボカズラ」という食虫植物に注目しています。
ウツボカズラは「落とし穴式」と呼ばれるポットのような捕虫器(虫を取る器)を
持っており、そこに昆虫などを捕獲して養分を吸収します。
吸収するためには、とらえた昆虫を消化する必要があり、
捕虫器の中には、消化液が入っています。
その消化液の成分や効果の分析を3年前から進めており、
昨年度は、「全国工業専門学校協会第3回 学生成果報告会」にて、
成果を発表しました。→詳細はコチラ
本日は、その消化液を採取するために、多くのウツボカズラを育てている
フラワーセンターに来ました。
当然今年の2年生は初めてなので、冒頭の写真のように担当者の方から、
説明と植物の取り扱い方をご指導いただきながら、消化液をサンプリングしていきます。
品種ごと、捕虫器のふたが開いた時期ごと、虫を消化中(!)のものなど、
様々な条件の消化液を採取しました。
先輩から受け継いだデータを参考にしながら、これらの分析を進めていきます。
担当者のD様は、
「しっかりと分析をしていただいて、いろいろな傾向が分かってきました。
今年度もぜひよろしくお願いします。」
と、言ってくださいました。
学生たちは、
「こんなにたくさんの種類のウツボカズラを初めてみました。感動です。」
「先輩たちに負けないようにしっかりと実験をして
いい結果を出したいと思います。」
と、コメントしていました。
もうすぐ後期が始まります。
卒業研究、一生懸命取り組みましょう!!
by ましおか