2019.09.15
『文系出身で中学校以来、化学を学んだことがないけれど、大丈夫かな?』
分析化学応用学科には、そんな不安を抱きながら入学してくる
化学初心者の学生が多くいます。
そのような学生たちが、どのようにして着実に技術や知識を修得していくことが
できるのか、少しご紹介したいと思います。
はじめに、分析化学応用学科とはどのような学科なのか、
どのような学生が学んでいるのか、ご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、国家資格を含む4つの資格
(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者・
環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができる
「分析化学応用学科」があります。
この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの
多種多様な入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、
分析化学応用学科は1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
下の写真は、本日1年生が行った原子吸光光度計という金属の濃度を測定できる
分析機器を用いた実験の様子です。
分析化学応用学科は少人数制なので、学生全員が直接、分析機器に触れて、
体で使い方を覚えることができます。
さらに、実験中は常に担当講師(2枚目の写真の左端)が近くにいて、
装置の使い方やデータの読み取り方などを、その場で個別に指導します。
これにより、着実に技術を修得していくことができます。
こちらは実験を行う前のガイダンスの様子です。
普段は見ることのできない装置の内部やパーツといった実物を見ながら、
装置の構造や測定の原理について学びます。
同時に、メンテナンスの仕方やトラブルシューティングといった
実務で役立つ技術や知識も学ぶことができます。
加えて、実験後にはデータの解析の仕方も丁寧に解説します。
また、学生たちは実験前のガイダンスや実験後の解説だけではなく、
授業でも、装置の構造や測定の原理、測定の仕方や実験の留意点の
説明を聞いています。
このように授業と実験が密接にリンクしながら学ぶことができるので、
確実に知識を修得していくことができます。
実験を終えた学生からは
『先生方が丁寧に1つ1つ教えてくださるので、入学前の不安は解消し、
今では実験が楽しみになっています。』
『実物に直接触れて学ぶことができるので、すごく分かりやすいです。
授業では曖昧だったことも、実験を行うと明確になるので、助かっています。』
『実務に役立つ技術や知識も教えていただけるので、技術力に対する自信も
増して、すごくうれしいです。』
といった感想が聞かれました。
分析化学のプロフェッショナルを目指して、
これからも分析機器に直接触れて、何度も実験を行って、
技術と知識をどんどん吸収していってくださいね。
by みなと
明日(9/16)は国民の休日(敬老の日)のため、学校はお休みです。
次回のブログは9月17日(火)です。お楽しみに!