2019.09.17
今日は、2年生の卒業研究の様子をお伝えします。
卒業研究とは、これまでの実験とは違い、
自分たちでテーマを決定し、そのテーマにあった実験方法を選択し、
結果をまとめ、考察し、論文にまとめて、発表まで行うものです。
もちろん、教員は相談にのり、実験指導も行いますが、
基本的にはグループで意見を出し合い、
計画的に進めていく必要があります。
これまで、実験機器の確認をしたり(その様子はこちら)
試薬をそろえたりなどの準備を行ってきました(その様子はこちら)。
今日からは本格的に実験を始めました。
こちらの写真。Yさんが手に持っているビーカーには、
バナナの皮を切り刻んだものが入っています。
そして、下の写真は、同じ研究班の学生がガラス器具使って
組み立てていた装置です。
これは、エタノール(アルコールの一種)を抽出するための装置です。
上の写真2枚から、Yさんたちが何をしようとしているのか、
お分かりいただけるでしょうか?
Yさんたちの班のキーワードとなるのは、「バイオエタノール」です。
バイオエタノールとは植物や動物由来の資源を発酵・蒸留してつくる
エタノールのことです。
資源を有効活用し、また化石燃料と比べてCO2の排出が抑えられることから
環境に配慮した燃料として注目されています。
バイオエタノールの原料としては、糖分をたくさん含むさとうきびが
有名ですが、こちらの研究班では、
「家庭では捨てられてしまうバナナの皮を有効活用できないだろうか?」
との思いから、バナナの皮から効率よくエタノールを製造する方法を
卒業研究のテーマに選び、実験を始めていたのです。
卒業研究では、本校で昨年度から栽培している、さとうきびからも
バイオエタノールを生成し、比較を行う計画です。
このようなアイデアを、アイデアだけで終わらせず実験方法を検討して、
自分たちで結果を出していくというのは、卒業研究の醍醐味でもあります。
良い結果がでることを期待しています!
by かん太郎