2019.10.25
今日は、昨日のブログに続き
1年生の「定量分析実験」の様子を紹介します!
1年生の実験は、2つのグループに分けて実施しています。
「定量分析実験」は毎週木曜日と金曜日に時間を組み、
昨日は1つ目のクラスが、そして今日は2つ目のクラスが
実験に臨みました。
「定量分析実験」とは、
どれだけの量の化学物質が含まれているのか、
分析結果から量を算出する実験で、
分析技術の基礎となる大事な実験です。
昨日のブログでは、「重量分析」という実験を紹介しました。
この他にも、いくつかの実験項目を行いますが、
今日は「滴定」という実験を紹介します!
1年生がここに至るまでに行ってきたのは、
同じ「滴定」という実験の中でも、
「中和滴定」という実験でした。
これは酸性やアルカリ性の溶液を用いて行う滴定で、
目的物質の量を測定する基本的な分析方法の1つです。
中和滴定では、pH指示薬という試薬も用いて、
色の変化を見ながらを溶液の状態を確認してきました。
今回は身に付けてきた技術を用いて、
ちょっと高度な 「酸化還元滴定」という実験を行いました。
原理については、事前のガイダンスで学生には説明をしています。
酸化剤とか、還元剤とか、難しそうな言葉が出てきますが、
実験を行いながら、実際に目の前で変化する様子を見て
理解を深めていきます。
今回のポイントは、pH指示薬を使わずに
溶液の色の変化だけで判定していくことです。
そのため、慎重に色の判別を行う必要があります。
学生たちは
「溶液の色が青紫色から透明になるのがおもしろいです!」
と話しながらも、慎重に実験を進めていました!
「酸化還元滴定」は、アスコルビン酸(ビタミンC)や
オキシドールなど医薬品に用いられる物質を定量する方法でもあります。
そのことを事前のガイダンスで聞いていた学生たちは、
行なっている実験が、将来の仕事でも活かされる技術であり、
知っておくべき分析方法であること理解しています。
そのため、実験に対する取り組み方や姿勢も変わってきます。
技術を磨く上でも、前向きに取り組むことは
とても大事なことです。
これからもいろいろな実験を行いますが、
意味の無いものはありません!
目の前の操作だけでなく、実験の背景を考えて取り組み、
理解を深め、技術を磨いてくださいね!
byサブロー