せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】これまでの集大成!~卒業研究~

2019.10.26

「分析化学応用学科」の2年生は、
これまでの集大成として「卒業研究」に取り組んでいます。
分析化学応用学科では、1年生で分析化学の基礎的な実験技術を学びます。
さらに1年生の後半から専門的な実験が徐々にが始まります。
そして、その集大成として取り組むのが「卒業研究」です。
学生はこの卒業研究を通して実践力を身につけ、
実務につながる技術と知識を養うことができます。
まずは、このような特徴のある「分析化学応用学科」についてご紹介します。

本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、
週末(土曜・日曜)開講の「分析化学応用学科」を設置しています。

土曜日・日曜日の時間を有効に活用することで、
化学分析の知識・技術を修得することができ、
平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・
医薬品・化粧品・有機合成等についての
専門分野を総合的に学ぶことができます。

また、週末だけの通学ですが、平日の学科と同様に2年間で卒業でき、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も
無試験で卒業と同時に全員が取得することができます。

この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
この学科は学年定員20名の少数精鋭で開講しています。

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分析化学応用学科の2年生は現在、
「化粧品」や「食品」についての卒業研究に取り組んでいます(上の写真)。
本校の卒業研究は、チームで約1年間をかけて行ないます。
2年生は、これまでに取り組みたいと思った研究テーマを考え、
自分たちで実験計画の立案も行ってきました。
そして今、これまで培ってきた実験技術や知識を活かして、
本格的に卒業研究に取り組んでいます。

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食品の研究をしている分析化学応用学科2年のMさん(上の写真)に
話を聞いてみると、

 「これまで何度も行ってきた実験操作が、卒業研究にしっかり活かせていて、
  楽しく卒業研究ができています!
  卒業研究を通して、もっと実験技術のレベルを上げていきたいですし、
  知識もどんどん深めていきたいです。」

と話してくれました。

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また、学生たちは、これまでの実験で学んだ
「赤外分光光度計(上の写真1枚目)」、
「紫外可視分光光度計(上の写真2枚目)」、
「熱分析装置(上の写真3枚目)」
慣れた手つきで扱っており、
学生たちの成長した姿を見ることができました。

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こちらは、化粧品の研究をしている
分析化学応用学科2年のTさん(上の写真右)です。
自分で調べた文献を参考にして、
卒業研究担当教員のM井先生(上の写真左)と一緒に
実験の進め方を相談しています。
M井先生は公的研究機関で勤務されていた経験があり、
TさんはM井先生の的確なアドバイスを参考にしながら実験を進めていました。

このように経験豊富な先生から、いろいろなアドバイスを受けつつ、
自分自身で工夫を行って卒業研究ができるのは、
分析化学応用学科の大きな魅力となっています。
Tさんに今日の卒業研究の感想を聞いてみると、

 「先生が色々な視点からアドバイスをしてくださるのでとても心強いですし、
  卒業研究を通して自分自身で考え工夫する応用力が身についたように思います。
  これからも楽しみながら実験をして、納得のいく卒業研究にしていきたいです!」

と答えてくれました。

卒業研究を通してどんどん成長を続けていく
2年生の皆さんの姿がとても頼もしく見えます。
今後もいろいろな工夫を重ねて、すばらしい卒業研究にしてくださいね!

By しろいるか