せんせのブログ

卒業研究で使うのはヨモギ!?

2019.10.29

今日は、2年生の卒業研究の様子をお伝えします。
卒業研究とは、自分たちでテーマを決定し、
そのテーマにあった実験方法を選択し、結果をまとめ、考察し、
論文にまとめて、発表まで行うものです。
これまでの授業・実験から学んだ知識と経験を活かしながら、
新しい知見を得るための研究を行います。


もちろん、教員は相談にのり、アドバイスも行いますが、
基本的にはグループで意見を出し合い、
計画的に進めていく必要があります。

こちらの班では、菌の生育を抑える働きがあるかを見る
「抗菌性」を調べる実験を行っています。
なにやら怪しげな(?)深緑の物質を、乳鉢と乳棒でごりごりと潰していました。
IMG_3448.JPG

「この深緑の物質は・・・、2時間かけて溶液につけたヨモギです~。」

実はこの班では「ヨモギの抗菌性」に関する卒業研究を行っているのです。
ヨモギは、お灸に使われたり、よもぎ餅に使われたりと、
昔々からお薬や食品に幅広く利用されてきました。
しかしながら、「なぜそのような効果があるのか」なぞも多く、
「抗菌性」は、興味深いテーマです。

乳鉢ですりつぶしたヨモギからは、
IMG_3447.JPG
さらにふか~い緑色の抽出物が得られました!(^^)/
これから、この抽出物を濃縮し、実際に菌の繁殖を抑えることができるのかを
確かめる実験を行っていきます。

なぜこのテーマを選んだのか聞いていみると、
「もともと『抗菌性』に興味があり、
 身近なもので何かいいテーマがないかと思っていました。
 先生のアドバイスを受けながら、みんなで考えていくうちに、
 ヨモギは目の前の公園にも自生しているくらい繁殖力が
 強いこともあり、これだ!と思いました。」
ということでした。

みんなで話し合いを重ねながら、実験方法を検討して、
時には失敗しながら、その失敗を乗り越え、
自分たちで結果を出していくというのは、
なにものにもかえがたい経験になると思います。
良い結果がでることを期待しています!

by かん太郎