2019.11.30
本校の課外活動の1つである環境委員会が行う第62回 道頓堀川水質調査が、
本日より開始されました。
11月16日のブログで本校の課外活動の1つである
サッカー部の活躍をお伝えしましたが、
多くの学生が参加する課外活動に環境委員会があります。
環境委員会では、先日実施した大阪マラソン"クリーンUP"作戦や
ペットボトルキャップの回収などの様々な活動を行っていますが、
その中でも最も伝統があり、規模が大きいのが、
2004年から続いている道頓堀川水質調査です。
道頓堀川水質調査とは、学生たちが主体となって、
大阪の中心を流れる道頓堀川の3つの地点の水質調査(汚れ具合などの調査)を
年4回行っているものです。
これまでの調査結果は本校のホームページで紹介していますので、
「道頓堀川の水質調査」のページをご覧ください。
また、今年度で16年目を迎える道頓堀川水質調査は世間からも注目されており、
先日はNHKから2日間に渡る取材があり、水質調査の様子が紹介されました。
(取材の様子はこちらから:1日目・2日目)
(放映の様子はこちらからご覧ください)
2年生(写真中央)が1年生に技術を教えながら、実験を行っています。
1年生の真剣な眼差しから、技術を覚えようとする意気込みが感じられますね!
学生が主体となって行っている道頓堀川水質調査では、
上の写真にあるように2年生が1年生に水質分析の技術を教えることで、
その技術が16年間、連綿と継承されてきています。
この活動では、1年生と2年生が協同作業を行うことで学年を超えた絆が生まれたり、
1年生にとっては2年生になって行うような専門的な実験を経験する機会となったり、
2年生にとっても所属学科の専門的な実験以外の実験を経験して技術力の幅を広げたりと
様々なメリットがあるため、多くの学生が参加しています。
道頓堀川の水をサンプリング中です。
2年生(写真右)の指示を聞きながら、1年生(写真左)が挑戦中!!
サンプリングと並行して、実験室では実験準備が進みます。
1年生も段々慣れてきて、主体的に準備を行っていました。
サンプリングした水が届いてきたら、実験開始です。
こちらは河川水に含まれる大腸菌などの細菌の数を調べる細菌学的検査です。
2年生から技術を教わった1年生が、早速、実験に取り組んでいます!
こちらは河川水の有機物による汚れ具合を調べる化学分析です。
サンプル数も多いので、1年生と2年生が協力して、実験を進めています。
学生たちが自主的に楽しみながら活動しているので、
こんな笑顔にもあふれています!!
本日の実験を終えた1年生に感想を聞くと
「実験が好きで本校に入学したので、道頓堀川水質調査に参加することで、
1年生の時から本格的な実験を経験できて、とても楽しいです。」
「先輩方と一緒に道頓堀川水質調査に取り組めるのも今回と次回のあと2回なので、
来年度、後輩に技術を教えられるよう、しっかり技術を覚えたいです。」
さらに2年生は
「1年生がとても積極的で、技術の修得も早いので、教える私たちもうれしいです。
技術をしっかり受け継いでくれているので、この活動のことも安心です。」
「1年生の時からずっと参加してきたので、あと2回で卒業かと思うと少し寂しいです。
残りの活動にも積極的に参加して、本校での良い思い出にしたいです。」
と話してくれました。
このようにして技術が伝承されるとともに、良い思い出ができ、
人間的にも成長する場でもある道頓堀川水質調査。
これからも楽しみながら、みんなで分析のプロフェッショナルへと
成長していきましょう!
by みなと