2019.11.02
少人数制で実験や講義が行われる「分析化学応用学科」では、
学生一人に対して教員がじっくりと時間をかけ、
きめ細かい指導を行っています。
まずは、このような特徴がある「分析化学応用学科」についてご紹介します。
本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、
週末(土曜・日曜)開講の「分析化学応用学科」を設置しています。
この学科では、平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・
化粧品・有機合成等の専門分野を総合的に学ことができ、
多種多様な分野に応用が利く人材の育成を行っています。
また、週末だけの通学ですが、以下は平日の学科と同様です。
・2年間で卒業が可能
・国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))
も無試験で卒業と同時に全員が取得することが可能
この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
この学科は学年定員20名の少数精鋭で、学生一人一人に合った指導を行っています。
今日、分析化学応用学科の1年生は、「機器分析化学実験」の「レポート日」でした。
「レポート日」には、学生は実験を行わず、
実験担当の教員に添削してもらった実験レポートの修正を行います。
この「レポート日」を通して、学生たちはレポートの完成度をさらに上げるとともに、
レポートの作成に必要な力を養っていきます。
実験で得た結果をまとめたレポートは、
実験結果を第三者に分かりやすく伝える報告書です。
そのため、「レポート日」には、
相手に正しく、かつ分かりやすいレポートの書き方のコツを
しっかり身につけてもらえるように
実験担当講師が時間をかけて指導していきます。
また、実験結果の考察を深めることで、より一層実験内容を理解できるように
実験担当講師がしっかりサポートしています。
今日はまず、実験担当講師から、全体に共通した実験レポートを書く上での
注意点の説明があり、その後、個別に実験レポートの添削が始まりました。
学生たちは、さっそく実験担当のM木先生(上の写真右)から
添削された箇所について詳しく説明してもらっていました(上の写真)。
M木先生は、本校の卒業生で、講師歴が長く、実験に精通しています。
学生たちが実験レポートを書く際に間違えやすいところをよく分かっているため、
学生一人一人に合わせながら丁寧に質問の対応をしていました。
M木先生は、なぜ修正した方が良いのか理由を説明しながら
指導しているため、学生は納得しながらレポートの修正を進めていました。
また、学生たちはレポートの考察について疑問に思った点は積極的に質問し、
納得がいくまでM木先生と議論していました(上の写真)。
1年生に今日のレポート添削の感想を聞いてみると、
「化学初心者ですが、先生が分かりやすく丁寧に
レポートの添削をしてくださるので、とても助かっています。
少しずつレポートを書くコツが分かってきたので、
今日指摘された点を次のレポート作成の時に活かしていきたいと思います。」
「レポート作成は大変だと思っていましたが、
先生たちがしっかりサポートしてくれているので、とても心強いですし、
苦手意識もなくなりました。
そして、クラスが少人数制なので、すぐに先生に質問ができて、
効率的にレポートの書き方を学べています。」
といった感想を聞くことができました。
このように、「分析化学応用学科」は少人数制のため、
実験や講義では、学生一人一人の化学に対するバックグラウンドを考慮しながら
きめ細かい指導を行っています。
学生の皆さん、実験のレポート作成を通して、
相手に分かりやすく正確に伝える力を身につけていきましょう!
By しろいるか