せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】国家資格の取得に向けて!

2019.11.03

本日、分析化学応用学科の1年生は国家資格の取得につながる定性分析実験の
技術力に磨きをかけていました。
P1080686.JPG

本日、分析化学応用学科の1年生が取り組んだ定性分析実験は、
国が技術力を証明してくれる唯一の国家資格「技能士(化学分析)」の
実技試験課題になる実験です。

分析化学応用学科には資格取得や実験技術のスキルアップなど様々な目的で
入学してくる学生がいるため、
分析化学応用学科のカリキュラムは、その多彩なニーズに応えられるよう、
例えば授業や実験が資格取得の対策となるように考えられています。


ここで、このような特徴を持つ分析化学応用学科について少しご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の
「分析化学応用学科」があります。
週末を活用することで、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が
取得することができます。

この学科に在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の
事業拡大に必要な国家資格の取得など多彩です。
そして、多種多様な目的に対応するため、1学年あたりの定員を20名として、
少数精鋭で開講しています。


毒物劇物取扱責任者のように卒業と同時に取得できる資格もありますが、
それ以外にも例えば、危険物取扱者という国家資格に対しては、
安全衛生という授業が試験対策になっています。

そして、技術力を証明できる国家資格「技能士」では実技試験があるため、
実験科目が試験対策となるのです。
「技能士(化学分析)」には1級から3級まで3段階あり、各級の実技試験では
定性分析(未知試料中に含まれる金属の種類を探し出す実験)と
定量分析(未知試料中の目的成分の含有量を求める実験)の2つの課題が課されます。
分析化学応用学科では、全ての実験課題を1年生の実験科目で網羅しているので、
2年生になれば自信を持って受験することができます。

また、「技能士(化学分析)」の実技試験の大阪の会場は本校であるため、
本校の学生や卒業生は慣れ親しんだ実験室で実技試験を受験できます。
(今年度の「技能士(化学分析)」の実技試験の様子はこちらから)
分析化学応用学科では、実験の中で、本番さながらの実技試験を体験する時間も
設けていて、本番で少しでも落ち着いて受験できるような対策も取っています。

本日は、その模擬的な実技試験を前に、これまで学んだ実験操作を総復習していました。
学生たちはそれぞれ、苦手な操作部分を繰り返し練習したり、制限時間内に実験を
終えられるよう操作手順を工夫したり、思い思いに実験を行っていました。
P1080690.JPG

P1080696.JPG
学生同士教えあう姿もありました。
年齢も経歴も様々な学生たちが集まる分析化学応用学科ですが、
入学から半年が過ぎて、クラスメイトの絆も深まっています。

P1080668.jpg
分からないことがあれば、すぐに実験担当の講師に質問することができます。
分析化学応用学科は少人数制なので、じっくりと個別指導を受けることもできます。
これも分析化学応用学科の魅力と言えます。

学生に声を掛けると、
『復習したことで苦手なところ、分からないところが明確になり、その部分の
実験操作の理論を先生にじっくり聞けたので、実験への理解が深まりました。
模擬的な実技試験では良い成績を目指したいと思っています。』

『本日の実験を通して、制限時間内で実験を終えるコツなども分かり、
実技試験に対して少し自信がついたように思います。次年度の技能士の試験を
受けてみようかなと思い始めています。』
と話してくれました。


定性分析実験は化学分析の基本的操作がたくさん詰まった実験でもあるので、
このような復習の時間や実技試験の体験は、試験対策となるだけではなく、
基礎的な技術力を確実に定着させることにもつながります。
学生のみなさん、実験の時間を有意義に過ごして、着実に技術力に磨きをかけて、
分析化学のプロフェッショナルへと成長していってくださいね。

by みなと


明日は国民の休日(振替休日)で学校はお休みです。
次回のブログは11月5日です。お楽しみに!