2019.11.06
今日は、校内で「化学実務駅伝」を実施しました。
「化学実務駅伝」は、年に3回実施している就職関連行事の1つです。
今回で「化学実務駅伝」は49回目を迎えました。
※ 前回の様子は、こちらをご覧ください。
講演者には、本校学生を採用いただいている企業や団体から
卒業生を含む分析技術者をお招きし、
実際の分析現場での業務についてお話をいただきます。
学生たちにとっては、将来働く現場を知る貴重な機会となっています。
今回は、一般財団法人 材料科学技術振興財団から2名の方をお招きしました。
こちらの団体を一言で表すと、「分析を専門とした団体」であり、
最新の分析機器や技術を用い、分析対象には身近なものから
最先端のものまで幅広く扱われています。
今年度は、2名の学生を既に採用いただいており、
講演後、一緒に写真を撮らせていただきました。
手前お2人が、講演をいただいた方々で、
後列の2人が、内定をいただいている在校生です。
講演は、1年生に分かりやすく業務を伝えたいと、
分析の原理をイラストを交えて説明いただきました。
また、分析事例は少しでも興味を持ってもらいたいとの想いから、
身近な食品の分析事例を多く紹介いただきました。
例えば、お茶やシイタケなどの成分分析や、
パウンドケーキなどの断面図なども紹介いただきました。
下の写真では、コーヒーの香りについて分析をされた結果を
S様に説明いただいているところです。
下の写真は、深く煎った豆(左)と、浅く煎った豆(右)です。
それぞれ香りが異なります。
人の鼻で分かる、この香りの違いを分析機器で測定すると
どのような結果が得られるのか、
また、その結果をどのようなことに活かすことができるのかを
丁寧に説明いただきました。
最後には、「たこやき」の断面図も、今回のために"お試し"で撮影していただき、
紹介いただきました。
中央に見えているのが、たこやきの中のタコです(笑)
見事に映し出されていますね。
まさかの「たこ焼き」の登場に学生たちは、
楽しみながらも、分析技術の高さを実感していました。
講演後は、多くの学生が質問をするため手を挙げていました。
「これまで分析された中で印象深いものは何ですか?」
「一人前の分析技術者となるには、何年かかりますか?」
など、いろいろな質問に分かりやすくお答えいただき、
あっという間に時間は過ぎました。
最後に、講演をいただいたG様から学生にメッセージをいただきました。
「『分析』という技術は地味だけれども、私たちの生活を支え、
社会を支える技術です。みなさんは、その技術を専門に学んでいます。
私たちは、みなさんの身に付けてこられた分析技術を魅力に感じ、
学校へ求人を出し、採用もしています。
みなさんが学ばれている技術は、大学院生にも負けない技術ですので、
ぜひ自信を持ってこれからも頑張ってください!」
学生たちにとっては、普段の授業や実験で学んでいることが、
実際の社会で必要とされているということを知る貴重な機会となりました。
自信を持てた学生も多くいたと思います。
今日、講演いただいた内容をしっかりと受け止め、
今後の学校生活に活かしてもらいたいと思います。
最後に、講演をいただいた財団のみなさまには、
改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました!
By ぽてと