せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】食品分析の実践的な技術を磨こう!

2019.12.22

様々な分野の実践的な分析技術が学べる分析化学応用学科の学生たちが
実際の食品の分析に挑戦しました。
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実践的技術が学べる分析化学応用学科ですが、最初から高度な技術を学ぶのではなく、
1年生の最初は実験の基本的な操作を覚えることから始めます。
そして、仕事の現場で役立つ実践的な技術まで、段々とステップアップしながら、
学ぶことができるので、化学初心者の方でも安心です。


このように分析技術を基礎から応用、実践へと着実にレベルアップしていくことが
できる「分析化学応用学科」について、ここでご紹介します。

本校には平日に通学できない方対象の土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」
があり、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの
様々な目的を持った学生が入学しています。
また、分析化学応用学科に入学してくる学生が学びたい分野も様々であるため、
医薬品・化粧品・食品・環境・バイオ・有機材料・金属材料などの
幅広い分野の知識と技術を総合的に学べるカリキュラムとなっています。

このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
なお、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括
製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができます。


今年の4月に入学して以来、実験技術を1つ1つ覚え、スキルアップを図ってきた
分析化学応用学科の1年生は現在、様々な分野の実際のサンプルを分析する
実践的な実験を行っています。

実際のサンプルを分析する場合、サンプル中の目的成分を測定しやすい状態に
変化させたり、サンプル中の測定を妨害する成分を取り除いたりすること(前処理)が
とても重要となるため、実践的な実験では前処理の操作方法を学びます。

今回は食品中のカルシウムの量を測る実験なので、食品を灰の状態にして、
カルシウムが測りやすくします。

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まずは食品サンプルを均一になるように、乳鉢ですりつぶしています。

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その後、電気炉で完全に灰の状態になるまで燃やします。


また、同じ実験室で分析化学応用学科の2年生が卒業研究を行っていますが、
卒業研究班の1つは食品成分の分析を行っています。

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レモンを皮や実など部位ごとに分けて、さらにフードカッターで細かくします。

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細かくした食品から目的成分を抽出しています。


このように分析化学応用学科では、実際のサンプルを用いた実験を1年生から始め、
様々な前処理方法を学び、さらには卒業研究でも実践的な技術を磨くので、
即戦力として分析の現場で活躍できる分析化学のプロフェッショナルへと
成長することができます。

2年生の卒業研究を見ていた1年生は
『これまでも先輩たちの卒業研究を見ていて、先輩たちがテキパキと実験をする姿に
すごいなと思っていましたが、このような実践的な実験の先に卒業研究があるのだと
分かりました。学んだ実践的な技術をしっかりと身につけていきたいです。』
と話してくれました。

逆に1年生の実験を見ていた2年生からは
『1年前に行った実験を見て、懐かしいなと思います。このような実践的な実験から
卒業研究では食品を扱いたいなと思いました。また、今の自分を見て、1年前よりも
実験技術は上達したなとも思え、自信になります。』
といったコメントが聞かれました。


1年生の皆さん、実践的な実験は2年生の前期まで続いていきます。
今後も、化粧品、環境水、金属材料などの様々な実際のサンプルを扱っていきますので、
それぞれに合った前処理法や分析法を1つ1つ着実に身につけていきましょう!!

by みなと