2020.01.11
分析化学応用学科の1年生は本日の実験で、
化学のもの作り(合成)や分析に
必要不可欠な技術の修得を目指しました。
本日、学生たちが学んだ分離・抽出・濃縮
という技術は、様々な分野で使われていますので、
分析化学応用学科では、化学初心者の学生でも
しっかり技術が修得できるように
経験豊富な講師が一から丁寧に手厚くサポートしていきます。
まずは、化学をこれまでに詳しく学んでいない方や
勉強から少し離れていた社会人の方でも
安心して実験技術を身につけることができる
「分析化学応用学科」についてご紹介します。
本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、
週末(土曜・日曜)開講の「分析化学応用学科」を設置しています。
この学科では、平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・
化粧品・有機合成等の専門分野を総合的に学ぶことができ、
多種多様な分野に応用が利く人材の育成を行っています。
また、週末だけの通学ですが、以下は平日の学科と同様です。
・2年間で卒業が可能
・国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も無試験で卒業と同時に
全員が取得することが可能
この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
この学科は学年定員20名の少数精鋭で、
学生一人一人に合った指導を行っています。
本日、1年生はオープンカラムという手法を使って、
「ホウレン草に含まれる色素成分の分析」の実験に取り組みました。
まずは、ホウレン草の色素成分を取り出しやすくするために
ホウレン草を乳鉢と乳棒ですり潰します(上の写真2枚目)。
そのあと、カラムと呼ばれる実験器具の中にすり潰したホウレン草を通して、
ホウレン草に含まれる色素成分を分離していきます(上の写真1枚目)。
ホウレン草は緑色をしていますが、
カラムに通すと黄色や緑の色に分けることができます。
こちらでは、溶液中の成分を抽出する時に用いる分液ロートという
実験器具の使い方を実験講師歴が長いM木先生(上の写真左)が演示しています。
実験では、初めて行う操作は教員が必ず実演をして、
使い方や注意点を丁寧に説明しますので、
実験経験のない学生でも無理なくスムーズに実験を進めることができます。
こちらは、ロータリーエバポレーターという装置を使って、
濃縮操作を行っているところです。
教員の実演を見た後、学生が一人ずつ、実際に装置に触れ、
使い方を確認していきました。
このように自ら実験装置に触れることで、
体で技術を覚えていくことができるのも、
少人数制の分析化学応用学科の大きな魅力です。
初めて扱う実験装置に興味津々な様子だった学生たちに
今日の感想を聞いてみると、
「今日の実験では、初めて扱う実験装置や器具が多くて、
とても新鮮な気持ちで実験を行うことができました。
何度も実験装置や器具を扱うことができたので、
操作方法はしっかり身につけることができました!」
「授業では習っていたので、知識として頭にはありましたが、
実際にやってみると、いろいろと注意点があって、
コツも必要だということがわかりました。
よく復習をして、2年生の卒業研究などで活かしていきたいと思います!」
と話してくれました。
学生の皆さん、これからも一つ一つの実験を大切にして、
いろいろな実験操作を修得していきましょう!
そして、幅広い分野で活躍できるような応用力を身につけていってください。
応援しています!
By しろいるか