2020.02.10
本日は、2月6日から実施している道頓堀川水質調査の最終日でした。
本校では、この道頓堀川水質調査を2004年から実施しており、
今年度で16年目を迎えます。この水質調査は、大阪の中心を
流れる道頓堀川の3地点から川の水をサンプリング(採水)し、
環境委員の学生たちが主体となって川の水質調査(川の水の中の
微生物量や溶存酸素量などの調査)を行っています。
分析結果は、本校のホームページで紹介していますので、
こちらのページをご覧ください。
調査結果は外部の方からも注目され、昨年の11月にはNHKの
取材を受け、水質調査の様子が紹介されました。
(取材の様子はこちら :1日目・2日目)
(放映の様子はこちらからご覧ください)
また、高校生が見学に来られたこともあります。
2月6日のサンプリングの後、一般細菌、大腸菌、微生物を
測定しました。
最終日はBOD5の測定です。BODとは、水中の有機物を
微生物が分解するために必要な酸素の量を表します。
サンプリング日と5日後に分けて測定することで、微生物が
どれだけ酸素を消費し、道頓堀川がどれだけ汚れているかのが
わかります。
まずは川の水に溶けている酸素の量を固定する為に試薬を加え、
フラン瓶を振ります。
そこから「滴定」という操作で測定していきます。
1年生は前後期の実験でこの操作を何度も行ってきた為、
もうお手のものです(^-^)
1年生に話を聞くと
「1年間の実験で学んだことが活かせているんだなぁと実感できました!」
と1年間で技術が身についたことを実感できた様子でした!
また、こちらでは環境分析学科1年のN君がなにやら
違う測定をしていました。
N君は道頓堀川中の「亜硝酸態窒素」を測定しています。
「亜硝酸態窒素」とは、土壌や水中の富栄養化に繋がる物質です。
道頓堀川水質調査の測定項目には含まれていませんが、
N君は高校時代の課題研究でこの測定を行っており、
道頓堀川水質調査でこの測定項目を増やしたいと熱意を持って取り組んでいます。
N君に話を聞くと
「高校時代から行ってきたことで、自分の好きな分野でもあります。
測定データも悪くないと思うので、16年続いている
道頓堀川水質調査の新規測定項目にして頂きたいです!」
と話してくれました!
来年の道頓堀川水質調査はパワーアップするかもしれません!
今回の調査で最後になる2年生にも話を聞いてみました。
「道頓堀川水質調査は、本校での楽しい活動の1つでした。
1年生の頃は、何もわからず参加しましたが、先輩からの
色々教えて頂き、実験技術の向上に繋がったと思います。
2年生になると先輩から教わったことや経験を自分なりに
責任を持ち後輩に伝えようと意識しました。1年生を見ていると
積極的なので安心して引き継げたと思います。」
と思いを話してくれました!
この1年間、2年生には頼もしい姿をたくさんみせてもらいました!
その姿を見た1年生は真剣に話を聞き、技術を引き継ぎ
17年目の歴史を刻んでくれることでしょう。
2年生の皆さん、本当にお疲れ様でした!
1年生の皆さん、17年目もがんばりましょう!
byサブロー