せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】新機器の操作技術を修得!

2020.02.02

本日、分析化学応用学科の1年生は新たな分析機器の使い方を学び、
また1つ分析技術の幅を広げました。

化学分析に用いられる分析機器には用途に応じた様々な種類があります。
分析化学応用学科では、様々な分析機器について1年生の後期から使います。
まずは機器分析化学実験で各機器の基本的な操作方法を学びます。
さらに応用分析化学実験で、食品や化粧品などいろいろな分野の実試料を使って、
実務に通じる応用的な実験にも取り組みます。
昨日のブログでも、そのような分析機器の1つを使った実験を紹介しました。

このように分析化学応用学科では、様々な分析機器に何度も直に触る機会を
設けることで、体で技術を覚えられるようなカリキュラムとなっていますので、
化学初心者の方でも安心です。


ここで、化学初心者の方でも無理なく技術を修得することができるように
カリキュラムが組まれている「分析化学応用学科」について紹介します。

本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、国家資格を含む4つの資格
(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者・
環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができる「分析化学応用学科」
があります。

この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。


分析化学応用学科の1年生が、これまでの実験で学んだ分析機器は
定量分析(試料中の目的成分の濃度を求める実験)や
定性分析(目的成分の特性を用いて試料中の目的成分の有無を調べる実験)
を行うものでしたが、
本日は物質の構造を見たり(構造解析)、物質の特性を調べたり(物性測定)
するための分析機器を初めて扱いました。

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こちらは構造解析を行う機器です。
実験担当のM講師(写真右)から測定結果の読み取り方を教わっています。

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こちらは熱に対する物性測定を行う機器(熱分析装置)です。
M講師の注意を聞きながら、学生が実際に試料を機器に載せているところです。

上記の写真でも分かるように、実験では操作方法を担当講師から直接、
個別に指導を受けることができます。
これも少人数制の分析化学応用学科の魅力です。

また、個別指導だけではなく、機器を触る前には全体に、担当講師が実演しながら
操作方法を説明するので、初めて扱う機器でも、操作方法をしっかりイメージして
扱えます。
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実験を終えた学生が
『今回は物質の構造や特性を調べる実験で、これまでの実験とはかなり感じが違い、
新鮮でした。新たな物質の開発に欠かせない技術と聞いて、とても興味深かったです。
2年生の実験で、この機器を使うことがあるそうなので、楽しみです。』

『どちらの機器も授業で原理は習いましたが、実際に操作してみて、より一層理解が
できました。構造解析の機器はニュースにもなる異物混入のような事故の時にも
活躍すると聞き、身近に感じながら実験ができました。』
といった感想を話してくれました。

本日で、化学分析でよく使う機器に一通り触れた分析化学応用学科の1年生の皆さん、
これまで学んだ基礎をしっかりと思い返しながら、さらに応用的な実験に取り組んで、
分析のプロフェッショナルへと成長していきましょう!!

by みなと