せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】卒業論文が完成!!

2020.02.09

分析化学応用学科の2年生は本日、2年間の集大成となる
卒業研究の成果をまとめた卒業論文を完成させました。

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こちらは食品の抗酸化能の評価方法を検討したチームです。
指導を担当した私みなと(後列右端)も入って、記念撮影をしました。
論文をまとめ終えて、学生たちも1つの自信となったようです。
2年間接してきた私みなととしては、それぞれの表情に成長を感じます。


まずは、本日、卒業論文を提出した学生が在籍する「分析化学応用学科」について、
ご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の
「分析化学応用学科」があり、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップや
スキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの
様々な入学目的を持った学生が在学しています。

このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することが
できます。


上で述べたように、様々な目的を持って入学してくる分析化学応用学科の学生の中には
化学初心者の方も数多くおられます。
そのため、分析化学応用学科の授業や実験は初歩から学べるカリキュラムに
なっています。

例えば、実験では1年生で行う基礎化学実験や定性・定量分析実験を通して
器具の扱い方や基本的な実験操作など分析技術の基礎を、
機器分析化学実験で分析機器を用いた分析技術を学びます。
また、1年生の後期から2年生の前期にかけて行う応用分析化学実験では、
化粧品や食品、環境や材料など様々な分野の実際の試料を用いて実験を行い、
応用力を培います。

そして、2年間の学びの集大成として、2年生後期に取り組むのが卒業研究です。
本校の卒業研究はチームで取り組み、学生たちは研究計画の立案も自ら行います。
そして、これまでに学んだ知識や技術を復習し、より深く修得することはもちろん、
実試料に対する前処理の仕方やより高度な分析方法、さらには研究の進め方や
発表の仕方など実務につながる知識と技術を学び、実践力を養います。

このようにして得られた学びの成果を発表する機会として、
毎年2月に卒業研究発表会を行っており、今年も学校に求人をくださる企業の方や
保護者の方、学生の出身高校の先生、そして一般の方など多くの外部の方が
お越しになられました。
(今年度の卒業研究発表会の様子はこちらから

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こちらは化粧品の機能性向上を目指した新規材料の探索を行ったチームです。
指導を担当されたM先生(白衣の方)とともに記念の1枚です。
それぞれが主体的に、目的意識を持って取り組んだからこそ得られた達成感が
素敵な笑顔にあふれています。

卒業論文を完成させた学生に感想を聞くと
『目的はそれぞれ違っても、学校を卒業するという目標は同じ仲間に出会え、
有意義な学校生活でした。その中でも卒業研究は、それぞれの経験や意見を
出し合うことで、より良いものになったと思いますし、とても楽しい時間でした。』

『この2年間、実験技術や分析方法を学び、卒業研究では目的を達成するために、
どのように方法を選び、どのように組み合わせていくのか、
そして結果をどう読み解くのかなど分析化学者としての思考力を養うことが
できたと思います。この経験を、今後の実務に活かしていきたいです。』
とコメントしてくれました。

それぞれの入学目的を果たすために通った分析化学応用学科での学生生活も
残り半月ほどになりました。
最後まで悔いの残らないように過ごして、みんな笑顔で卒業式を迎えましょう!

by みなと