2020.05.10
分析化学応用学科(2021年度より化学分析学科へ名称変更予定)の
遠隔授業では、より分かりやすい授業を目指し、
実験器具の実物を見せるなど工夫をこらして、授業を進めています。
現在、非常事態宣言が5月末まで延長され、
それに伴う大阪府からの休業要請も延長されたため、
土日開講の学科も学生が登校して行う授業は行わず
遠隔授業を継続しています。
また、今後の状況によって対応が変わることもあり得ますが、
遠隔授業の実施など現時点での本校の対応は
以下のリンク先に詳しく記載していますので、ご確認ください。
▼新型コロナウイルス感染症への対応について
こちらは実験器具の名称や扱い方などを学ぶ
「化学分析法Ⅰ」という授業での1コマです。
学生たちが器具の扱い方をイメージしやすいように、
実験器具の実物を見せて、説明しています。
なぜ、ここまで丁寧な説明をするかというと、
学生の多くが化学初心者だからです。
そこでまずは、化学初心者も多い「化学分析学科」について
ご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の
「化学分析学科」があります。
週末を活用することで、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得する
ことができます。
この学科に在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の
事業拡大に必要な国家資格の取得など多彩です。
そして、多種多様な目的に対応するため、1学年あたりの定員を20名として、
少数精鋭で開講しています。
上記のように入学目的には、より安定した将来のために総務などの事務職から
より専門性の高い技術職への転職やキャリアアップを目指されるケースや、
経済や経営などを学ばれた経営者の方が自らの事業の維持・拡大に欠かせない
化学や化粧品関連の資格の取得を目指されるケースも多いため、
学生の多くが文系出身の化学初心者の方です。
さらに、非常事態宣言の発令により、4月当初から遠隔授業を行っているため、
1年生はまだ実験を行えていないので、実験操作はもちろんのこと、
実験器具さえも、なかなかイメージしづらい状況です。
そこで、実験のガイダンスだけではなく、このような普通の講義でも、
できるだけ実際の実験器具などを示したり、
教室に持ってこられない分析機器などは写真を示したりして、
よりイメージしやすいように工夫しています。
映像を通して、実験器具や分析機器を見ると、早く実験がしたいなと
思っている学生さんも多いと思います。
新型コロナウイルス感染症も少しずつ落ち着きつつあるように思いますので、
実験ができるようになるまで、あとしばらくの辛抱だと思います。
ぜひ、実験をできる日を楽しみにしていてくださいね。
by みなと