せんせのブログ

【土・日開講「化学分析学科」】久々の登校!

2020.05.24

本校には、2年間、土曜日・日曜日のみの通学で分析化学の技術や
化学系資格の取得ができる化学分析学科
(2021年度名称変更予定/現行名:分析化学応用学科)があります。


先日まで本校のある大阪府には緊急事態宣言が出され、
専門学校に対しても休業要請が出ていましたが、
まず5月16日に休業要請が解除され、続けて5月21日には緊急事態宣言も解除されました。

化学分析学科は、もともと少人数制で3密(密閉・密集・密接)状態とならないので、
先週の土日から学校への通学を解禁しています。
ただし、大阪府以外の他府県に住んでいて大阪に行くことに不安のある学生など
のためにZoomによる遠隔授業も並行して実施しています。
学生は自分のおかれている状況に応じて、登校か遠隔授業か選択できるようにしています。

さて、ここでいち早く登校可能となった化学分析学科について紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も
卒業と同時に全員が取得することができます。

本学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。また学費を自分で工面しながら勉強したい
と考えている高校卒業すぐの学生も入学してきます。

このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析学科は1学年
あたりの定員を20名とする少人数制で開講しています。


今日も登校してきた学生たちは、手指のアルコール消毒と検温をしてから教室への入室となり、
授業中もマスクを着用しての受講になります。
いろいろ手間もかかり、煩わしいとは思いますが、
自分やクラスメイトの健康に気を配りながらも、
自分のために学習をしている学生たちの表情は真剣そのものでした。

放課後に教室を訪ねると2年生のOさんが、M先生に熱心に質問をしていました。
一通り質問が終わってから何を聞いていたのか質問すると、
『実験のガイダンスで聞いていた内容で解らなかったところを聞いていました。

遠隔授業の間、不明な点はメールやZoomのチャット機能などで質問をすることはできたのですが、
うまくニュアンスが伝えられなかったりしました。
でも、直接顔をあわせて質問できると、先生方が質問内容の意図するところを機敏に察してくれて、
すごく解りやすく説明してくれるので、納得できました。』と語ってくれました。

化学分析学科には、化学を専門的に学んだ経験のない方からある程度大学などで学んだ方、
そして専門知識はないけど、化学の実務を経験している方など様々な方が学んでいます。
そのため個人個人の理解度も様々です。私たち教員はそのような学生の対応には慣れていて、
表情や会話の受け答えの中から、学生の理解できていない点を探り出して説明します。
だからこそ私達も早くこの事態が収束して、学生の皆さんと顔を合わせながら授業・実験がしたいと感じています。

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ新型コロナウイルス感染症の驚異が去ったとは言えません。
しかし、我々の不断の努力で徐々に良い方向に向かっているはずですから、
6月に全員が教室にそろって、授業を再開できることを楽しみにして、
あと少し、みんなで乗り越えていきましょう。

by ドラいちろう