2020.05.31
分析化学応用学科(2021年度より化学分析学科へ名称変更予定)では、
学生たちの多種多様なニーズに応えるために、多彩な授業を行っています。
こちらは私みなとが担当する「食品分析化学」の授業での1コマです。
食の安全・安心を守る工程管理システムについて説明しています。
少人数制のため3密(密閉・密集・密接)にならない化学分析学科では、
平日開講学科よりも一足早く、5月16日から学生の登校を解禁しました。
但し、他府県から通ってくる学生や勤務先からの外出自粛要請が続いている学生
のことも考慮して、5月中は登校と遠隔授業を並行して実施しています。
登校して授業を受ける学生もいるため、上の写真のように、私たち教員は
マスク着用で授業を行っています。
同時に、学生たちにも校内では常時マスク着用、登校時の手のアルコール消毒、
靴底の消毒、検温など様々な感染予防対策を講じています。
(本校における感染予防対策についてはこちらをご覧ください)
ここで、多彩な授業を行っている化学分析学科についてご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の
「化学分析学科」があり、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップや
スキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得
などの様々な入学目的を持った学生が在学しています。
さらに、それぞれの学生が学びたい分野も様々であるため、化学分析学科では、
環境・金属材料・医薬品・化粧品・食品・バイオ・有機材料などの幅広い分野の
知識と技術を総合的に学べるカリキュラムとなっています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得
することができます。
上でも述べたように、化学分析学科に入学してくる学生の中には、
平日は働きながら転職のために新たな技術を身につけたいという方や
大学とダブルスクールをしながら、就職活動を有利にするために
技術を磨きたい方なども多く、そのような方が進みたい分野は様々なので、
それぞれの学生のニーズに応えるために、化学分析学科では多彩な科目を
開講しています。
上の写真はドラいちろう先生の「医療・機能高分子」の授業の様子です。
再生医療等で使われる医療材料に関する授業です。
これら以外にも、先日のブログでご紹介したバイオテクノロジーの授業、
医薬品や化粧品に関する授業、環境や金属材料の授業もあります。
こちらは非常勤講師のK先生の「環境化学」の授業です。
このように様々な分野を学べるのは授業だけではなく、実験でも様々な分野での
分析方法を学べるカリキュラムとなっており、多彩な知識と技術を修得することが
できます。
このことは学生のニーズに応えるという面だけではなく、卒業後の活躍の場を
広げるという利点にもつながっています。
最近では1つの企業が様々な分野に進出することも珍しくなくなっていますし、
異分野の企業同士が提携して、新たな製品やサービスが生み出されることも
多くなってきました。
そのような中で、様々な分野の分析に通じたマルチな分析化学者は活躍の場を
どんどん広げていくことが可能となります。
化学分析学科の皆さん、コロナに負けず、多彩な授業や実験を通じて、
幅広い知識と技術を修得して、マルチな分析化学のプロフェッショナル
へと成長していきましょう!
by みなと