2020.06.15
分析化学応用学科(2021年度より化学分析学科へ名称変更予定)は、
平日働きながら、または他の大学などで学んでいる方々に向けて、
土曜日・日曜日だけで開講している学科です。
今回は学校の周りについて行った分析について紹介します。
大阪市内は川や堀が多く、水の都と言われている地域です。
しかしその水はきれいなのでしょうか?
ときどき阪神タイガースが優勝したりすると川に飛び込む人が出たりしますが、
間違ってその川の水を飲み込んでしまったりしても大丈夫なのでしょうか?
今回は本校の前を流れる大川の水について分析を行ってみました。
学生たちは実験前に川べりから川を覗き込んで『思った以上に汚そう』など口々に話しをしています。
さて実際にはどうでしょう?川の水を採取してみます。
バケツを使って水をくんでいるのはM先生。彼も本校の卒業生です。
今回行ったのは、有害な化学物質の検査ではなく、大腸菌やその他の微生物の検査です。
土曜日に水を採取して1日培養し、日曜日に観察を行います。
その結果がこちら。赤いポツポツと見える点が大腸菌です。
もちろん飲料水として飲んだり、泳いだりするのに適した水質ではありませんが、
学生たちの最初の印象からすると意外と大腸菌は少なかったようです。
本当に汚い水だと赤い点が無数に出ていて、点の数を数えるのに一苦労するのですが、
今回は100個もありませんでした。大腸菌以外もおもったより少なそうです。
校内の空気中の微生物もほぼ見られず、校内の空気もきれいだということがわかりました。
今回は細菌の検査でウイルスの検査ではありませんが、きれいな空気ということで、一安心。
こういった身近なものの分析から学習をはじめ、
最終的にはバイオや化学の分析化学者のエキスパートになれるのが本校のよいところです。
しかも化学分析学科は、平日働いたりダブルスクールで学ぶことができる点で社会人などからニーズのある学科なのです。
いろんな背景をもつ学生が少数精鋭で集まっているからこそ、学習効果も高いといえます。
また来週は新たな実験が待っています。しっかり予習してきてくださいね。
ドラいちろう