2020.06.21
分析化学応用学科(2021年度より化学分析学科へ名称変更予定)の
2年生が化学のものづくりである「合成」に挑戦しました。
少人数制のため3密(密閉・密集・密接)にならない化学分析学科では
6月6日より完全に通常の授業を再開していますが、
校内での常時マスク着用、登校時の手のアルコール消毒、靴底の消毒、検温、
実験時にはディスポーザブル手袋(使い捨て手袋)やフェイスシールドの着用など、
様々な感染予防対策を講じています。
(本校における感染予防対策についてはこちらをご覧ください)
本日、2年生が合成に挑戦したのは、光る物質「ルミノール」です。
ルミノールと聞いて気が付かれた方もおられるかもしれませんが、
刑事ドラマなどで鑑識の方が血痕を探す時に使っている、あの試薬です。
本日の実験では、ルミノールを合成した後、
合成が成功したか否かを確認する実験も行いました。
三角フラスコの中に青白い光が光っているのが分かりますか?
これがルミノールの光で、この発光が確認できたことで、
合成が成功したことが証明できました!!
ここで、本日、合成の実験に挑戦した学生たちが所属する「化学分析学科」について紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者・
環境管理士(2級))が卒業と同時に全員取得できる「化学分析学科」があります。
この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの、
多種多様な入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
今回の実験では上の写真のように加熱する工程や冷却する工程などもあり、
このような工程の管理を慎重に行うことが合成の成功にとって重要となるため、
学生たちはお互いに声を掛け合いながら、協力して実験を行っていました。
化学分析学科は少人数制なので、2年生にもなると、
クラス全体が1つのチームとしてまとまっていることを実感します。
実験を終えた学生に感想を聞くと、
『いつもは細かく分けて調べる「分析」の技術を学んでいますが、
今日は「合成」という、いつもとは逆に物質を結合させて、
ものをつくりあげる実験だったので、とても新鮮で楽しかったです。』
『ドラマなどで見聞きしていた試薬を自分たちの手で作ることができ、
さらには、自分で作った試薬でルミノール反応の光を実際に見ることができて、
すごくうれしかったです。』と話してくれました。
このように、化学分析学科では分析の技術だけではなく、
合成の技術も学べ、幅広い化学の実験技術を修得できます。
こうして幅広い知識と技術を身に付けることで、
今後の活躍の場も広がっていきますので、2年生の皆さん、
残り8か月あまりの学生生活の中で、どん欲に色々な知識と技術を吸収していってくださいね。
by みなと