2020.06.23
本校では6月1日から遠隔授業と実験等の分散登校を並行して行い、
少しずつ通常授業に近付くように努めています。
6月2日の実験開始の様子は、コチラのブログからご覧下さい。
新たな学校生活様式で、1年生が実験デビュー!
登校の際には、検温、手指と靴底の消毒、適切な距離の確保を実施し、
さらに実験中はフェイスシールドと使い捨て手袋を着用するようにしています。
そのような対策を講じたうえで、
7月からの通常授業再開に向けて登校する割合を増やしながら、今日も一歩前進しました。
今日は1年生・2年生ともに一部学生の登校日でした。
登校してきた学生のうち、1年生は定性分析実験を行いました。
定性分析実験は、溶液中に含まれる金属の有無を調べる実験です。
いろいろな実験器具や試薬を扱うので、
1年生にとっては分析の基本を身に付ける上でも大事な実験です。
また、本校では実験を行う前に実験のテキストを読むだけではなく、
実験の原理や当日の操作手順をまとめた実験ノートを作成するように学生に指導しています。
1つ1つの手順が記載されているノートは、
さながらトリセツ(取り扱い説明書)のようでもあります。
学生によっては、スポイトやフラスコを使った実験操作の様子をイラストで描いたり、
試薬や溶液の名前を実際の色に合わせてカラーペンで書いたりするなど、
個性豊かな仕上がりになっています。
写真は1年生Y君の実験ノートです。
今日の定性分析実験の操作手順がビッシリ書いてあります。
写真では分かりづらいですが、
化学反応の結果や試薬の色がカラーになっていて、
非常に分かりやすいトリセツでした。
また、6月以降登校が可能になり実験が増えたことで、
学生間の距離は急速に縮まりつつあります。
実験中、班員と協力して取り組む風景が日を追うごとに増えています。
先日のブログでも、このような様子をお伝えしました。
実験で育むチームワーク力!
協力すれば効率が良くなるのは仕事も家事も実験も同じです。
中には各人が全員バラバラな操作を行っている班がありました。
普通に考えれば協力した方が速いのですが、その班はバラバラに操作しているにも関わらず、
最終的には他の班よりもかなり早く実験が終了していました。
不思議に思って聞いてみると、
「各自の実験ノートをLINEアプリで共有して、
当日の操作分担をあらかじめ打ち合わせしてきました!」
...思わず、お見事!と言ってしまいました。
定性分析実験後にはその日の実験操作や化学反応の原理について振り返るために、
先生から確認の意味を込めた口頭試問の時間があります。
さきほどの作業分担していた班は、打ち合わせを行っていた甲斐もあってか、
口頭試問もバッチリ答えられていました。
1年生は今月から実験を開始したばかりですが、
2、3週間前と比較して確実にスキルアップしています!
スキルアップは実験器具の操作や薬品の取り扱いだけでなく、
実験ノートのような事前準備の部分にもしっかりと反映されていました。
学生がたくましく、柔軟に実験に取り組む姿を見ていると、
彼らの将来が今から楽しみです!
byカトキチ