2020.06.28
今日の分析化学応用学科1年生(2021年度より化学分析学科へ名称変更予定)は、
解熱鎮痛剤の成分としても有名なアスピリンの合成と分析を行いました。
土曜日・日曜日に通学している彼らは、1学科の定員が20名と少人数制であるため、
3密(密閉・密集・密接)にならないので、平日の学科よりも一足早く、
6月から全員が登校する通常の授業を再開しています。
今日行ったアスピリンの実験は、これまで基礎化学実験で学んできた中和滴定、
クロマトグラフィーなどのテクニックを総動員して行う実験です。
学生たちは1つ1つの実験が新鮮で、それぞれの実験のつながりまで考える余裕がないようですが、
実験の途中で『中和滴定の操作は学んだよね?』など以前に学んだことを思い出せるよう促すと、
彼らも今日の実験が割とテキパキとできるのは、
今までに行ってきた実験の積み重ねがあるからだと実感できたようでした。
学生たちに実験後感想を聞いてみると『最初からこの実験だと、
まったく理解できなかったかもしれないけど、
今までにTLCや滴定をやってたから段階的に理解しながら実験ができました』
と語っていました。
実は今日の実験は無色の物質のTLCを行ったり、中和滴定でも色の消える点を終点としたり、
これまでの実験よりも難易度は上がっていたのですけど、学生たちはうまく実験をやりとげていました。
まだ実感はないかもしれませんが、着実に実力はついてきていますよ!私達が保証します。
明日からは金属イオンの定性分析実験が始まります。これまで以上に色の変化に富んだ実験ですので
楽しみにしていてください。
by ドラいちろう