2020.07.05
分析化学応用学科(2021年度より化学分析学科へ名称変更予定)の2年生は、
微生物を使った実験を行いました。
細菌などの微生物を使った実験を安全に行える安全キャビネットという装置中で、
大腸菌に対する抗菌性を調べる実験操作を学生が行っているところです。
私みなとが演示を見せた後、学生が一人ひとり、実際の操作を経験しています。
ここで、化学だけではなく、バイオに関する技術も学べる「化学分析学科」についてご紹介します。
本校には平日に通学できない方対象の土曜日・日曜日開講の「化学分析学科」があり、
技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの、
様々な入学目的を持った学生が在学しています。
さらに、それぞれの学生が学びたい分野も様々であるため、化学分析学科では、
環境・金属材料・医薬品・化粧品・食品・バイオ・有機材料などの幅広い分野の
知識と技術を総合的に学べるカリキュラムとなっています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができます。
大腸菌を加えた液体培地の入った試験管を振とう培養機の中に設置しています。
24時間後に、この液体培地がどの程度濁っているかで、抗菌剤の性能が分かります。
さて、どんな結果になるのか、学生たちも興味津々でした。
また、化学分析学科では、実験で技術を学ぶだけではなく、
授業で実験の原理などの知識も学びます。
(バイオに関する授業の様子はこちらから)
このように授業と実験が連携することで、
知識と技術がしっかりと結びついたものになります。
実験を終えた学生に感想を聞くと、
『授業で聞いただけだった技術を、実際に実験で経験することができて、
より一層理解が深まりました。卒業研究で微生物を使いたいと思っているので、
様々なコツも知れて、勉強になりました。』
『バイオの実験を初めて経験し、面白いなと感じました。
明日、培養の結果を見ることになっているので、すごく楽しみです。』
と話してくれました。
例えば、食品や臨床検査、環境など化学分析と生物学的検査の両方が必要な分野もあります。
そのため、化学分析学科で化学とバイオの両方を修得することで、
将来の選択肢は確実に広がります。
化学分析学科の皆さん、これからも着実に、そして貪欲に学んで、
マルチに活躍できる人材へと成長していってくださいね。
by みなと