2020.08.07
本校ではカリキュラムの大幅な遅れもなく、夏期休暇に入っています。
コロナウイルス感染防止のため、遠隔授業や分散登校など様々な対応策を講じ、
学生たちの協力も得て、前期を乗り切ることができました。
しかし教室には、学生たちがいました♪
彼らは後期から始まる「卒業研究」の事前の話し合いに来ていました。
本校では、実験主体のカリキュラムを通して
1年生の前期から、実践的な技術・知識を学びます。
そして、2年生の後期になると、それまでに学んだ事の集大成として、卒業研究に取り組みます。
卒業研究というと、大学等では一人ずつ、一つのテーマに取り組むことが多いと思いますが、
本校の場合、学生はあるテーマのもとにグループを組んで卒業研究に臨みます。
これは、チームで取り組むことで、「化学の専門知識・技術」だけでなく、
それらを使いこなす思考力・判断力・表現力・主体性・協働力など
今後社会人として必要な「実務実践力」を養うためなのです。
実際に卒業研究の実験は後期から始まりますが、
本日は、グループ決定後、最初の集まりでしたので、
それぞれのテーマの目的を果たすためには、具体的にどんな目標を立てて、
どのような実験を行っていくのかを話し合っていました。
こちらのグループは黒板に書きながら、
たまたま通りかかったゆきだるま先生(写真左手前)に質問をしていました。
黒板にはいろいろと書かれていました。
「自分たちが、特に専門的に学んだ授業と実験の内容や知識を
うまく取り込めないか考えています。」と説明してくれました。
こちらのグループでは、すでに発表されている論文や資料を見ながら、
自分たちには何ができるのか考えていました。
「やってみたいことが多すぎて迷っています。」
「実験方法で仲間ともめそうです(笑)」と、楽しそうに話していました。
こんなわずかな話し合いでも、学生たちが自覚を持ち話し合っている姿に、
成長を感じ、嬉しくなりました。
卒業研究は、今まで学んできたことの集大成となります。
また、「自分たちで実験を計画し、結果をまとめて解析し、発表する。」
という方法を学ぶ機会でもあります。
みんなで協力して、多くのことを経験して、
良い卒業研究になることを期待しています。
今後も卒業研究の模様は、こちらのブログで紹介していきます。
by ましおか