せんせのブログ

はじめての分析機器~機器分析化学実験~

2020.09.15

本校の実験のカリキュラムは、1年生の前期で分析操作の基礎を学び、
9月からはじまる後期より、分析機器の使い方や定量分析実験を行います。
今日は、1年生の医療分析化学科と環境分析学科の学生達が、
初めて分析機器を用いた実験を行いました。
その様子を少しお伝えします。

これまでの実験では、「手分析」といわれる自分たちの手でガラス器具などを扱い、分析しました。
後期からは、実際に企業でも用いられている機器を使った分析方法を学びます。

今回は、ガスクロマトグラフを使った実験を行いました。
混合物に何が入っているのか、分離・精製する実験手法です。

このガスクロマトグラフは、ものづくりの企業や品質管理で広く利用されています。
化学工業、化粧品、香料、食品、環境など多くの分野で活躍しています。
例えば、食品トレイの添加剤の分析、食品の残留農薬、ドーピング検査、香水の香り成分の分析などです。

実験は、サンプルを打ち込むことがメインになります。
1年生のNさんが、やや緊張気味の真剣な面持ちで、試料を注入しています。
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今回の実験では、マイクロシリンジ(Nさんが持っている小さな注射器)を使って、サンプルを注入します。
マイクロシリンジは繊細な器具で、針は細いので、注入には少しコツが必要です。
そのコツは
「正しい姿勢でまっすくぐに注入すること、押子を適度な力で抑えること」というものです。
初めて扱う際には、「まっすぐに、適度な力加減」というのが、慣れない感覚です。

本校の機器分析化学実験では合計7種類の機器を取り扱います。
1年生の皆さん、分析機器を使う実験は、始まったばかりです。
最初は機器を扱うことに不安を感じますでしょうが、
卒業する頃には、十分に扱えるようになっていますよ(^_^)b
これからどんどん機器の分析技術を学んでいきましょうね!

今日の1年生達は、授業で習った分析機器に初めて触れることができ、
いつも以上に楽しそうな表情を見せながら実験をしていました(^^)
今後の学生たちの成長が楽しみですね!

by サブロー