2020.10.17
本日は「第1回土曜化学実験会」を開催しました。
土曜化学実験会は、中学校や高校の先生方や生徒の皆さんに、
日頃、なかなかできない化学実験を行う機会を持っていただこうと会員制で行っているイベントです。
毎年2回程度開催しており、今回も多くのご参加をいただきました。
そして、本校の在学生が、受付、実験室への案内、実験の補助などたくさんサポートしてくれました。
今回の実験テーマは、
・虹色のタピオカ!?(キーワード:酸性とアルカリ性)
・凍ると熱が出る!?(キーワード:過飽和)の、2つでした。
1つめの実験「虹色のタピオカ!?」では、
酸性やアルカリ性で色の変わる試薬(指示薬)を混ぜた寒天を使った実験を行いました。
その寒天に酸性やアルカリ性の溶液をつけると、色の変わることや、
さらに電極を流すことで、変色した部分が動く様子も観察してもらいました。
参加者のみなさんは、興味津々で、「動く寒天(?)」を見つめて
いました。動きが分かりやすいように、旗を立ててみました♪
2つめの実験「凍ると熱が出る?!」では、試薬を湯煎にかけながらゆっくり溶かして、
「過飽和(試薬が限界以上に溶けている状態)」の溶液を作りました。
みなさん、一生懸命、まぜまぜしながら、溶かしていました。
うまく「限界を超えた溶液」ができたら、室温まで冷まします。
この溶液に、あるきっかけを与えると・・・、
まるで、ぱっと花が咲くように、みるみる結晶ができていきました。(^_^)ノ
また、シャーレの底を触ると・・・ということも体感していただきました。
あるきっかけを与えて「目の前でどんどん結晶ができあがる」のを見られるのが、
この実験の面白さのひとつですが、中には「過飽和の溶液」がうまくできず、
溶液を冷ます途中で結晶ができてしまうこともありました。
そこでは「うまくいかなかったのはなぜなのか」を解説して、
化学の奥深さを、より一層感じていただく機会になったのでは、と思っています。
参加者のみなさまからは、
「身近にあるもので実験ができたので、自分でもチャレンジしたいと思いました。」
「在校生の方や、先生方の説明がわかりやすかったです。」
「きれいに色が変わったところが見られたので楽しかったです」
「一粒の結晶を落とすと、そこから結晶が広がっていくところが楽しかったです。」
との感想をいただきました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
今回参加できなかった方も、本校主催の実験会はまだまだ続きます。
先生方にとっては、授業やクラブ活動等の参考に、
生徒さんにとっては、授業や教科書では味わえない化学の面白さ、楽しさ、
そして、化学は実は身近なものだということを実感できる機会となります。
次回の土曜化学実験会は、2020年12月5日(土)です。
今回とは異なる実験テーマをご用意しております。
詳しくは以下をご覧ください。
・高校生の方はこちらから♪
・教員の方はこちらから♪
一緒に化学を楽む実験会に、どうぞお越しくださいませ。
by かん太郎