せんせのブログ

分析技術者を目指す!実験中も資格の話!

2020.10.02

今日は、1年生の実験中の様子をご紹介します。
下の写真は、1年生のH君です。何かを見ていますね。
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本校では9月7日から後期の授業や実験が始まっており、
1年生は、2つの実験が新たにスタートしました。
1つは、分析機器を実際に扱う「機器分析化学実験」、
もう1つは、物質の含まれている量を正確に分析する「定量分析実験」です。

今日は、この定量分析実験を行い、
その中で「滴定」という操作を行っていたのが、上の写真のH君です。

溶液中に含まれる、ある物質の量を分析しているのですが、
透明な液体では見た目に判断できないため、
溶液に色を付ける「指示薬」という試薬を加えて操作をしています。
こうすることで、溶液中の酸性やアルカリ性の程度が目に見えるようになります。
ちょうどいい具合に色が変わったところで判断したいため、
そのタイミングを逃すまいと、溶液のちょっとした色の変化を観察していたのです。

H君は、高校を卒業してすぐに本校へ入学してきた学生です。
高校でも実験を行っていましたが、さらに分析技術を身に付け、
専門性の高い技術者として就職したいと考え、本校へ入学しました。

H君が本校を知ったのは、高校1年生の時に、高校の中で開催された
いろいろな職業を知るためのイベント(進路ガイダンス)の中で、
偶然にも本校の説明を聞いたことが切っ掛けでした。
科学捜査にも興味のあったH君は、その後、本校へも見学に来て自身の進学先として決めました。
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今の学校生活について聞くと、
「学校は、めちゃくちゃ楽しいです。実験もいっぱいできるので。
 進学先を悩んでいる高校の後輩にも勧めています(笑)
 今は、資格をたくさん取りたいと思っています!」
と、資格を取るという目標を持っていることも話してくれました。

取りたい資格を聞くと、国家資格の「危険物取扱者」であるとのこと。
すると、隣で実験をしていたS君(上の写真 右側)も話に加わり、資格の話となりました。
S君は、先日、夏期休暇中に校内で実施した「危険物取扱者」の試験を受け、合格しています。
試験時の様子は、コチラのブログをご覧ください。
▼国家資格「危険物取扱者」試験を校内で受験!

H君は、この試験を受けることができなかったので、
次回の試験日には挑戦しようと、現在、勉強中とのことでした。
すると、S君と勉強方法の話となりました。
S君も高校を卒業してすぐに本校へ入学しましたが、
高校では少し実験はしていたものの、このような資格試験を受けることなど
考えたことはありませんでした。
たくさんの資格を取りたいと考えて入学したS君ですが、
実際に受験をした際に、どのように取り組んだのか、
自身の感じた勉強のコツをS君に話していました!

これを聞いたH君は、「がんばります!」と気持ちを新たにしていまいた。
実験中の1コマではありますが、
同じ分析化学者という技術者を目指す仲間同士で、
いろいろと刺激し合っていることがよく分かります。
それぞれの目標に向かって、これからも邁進してください!

By ぽてと