2020.10.05
本日も2年生は卒業研究に取り組んでいました。
その様子を覗きにいくと、有機テクノロジー学科のNさんが包丁で何かを切っていました。
よく見てみると・・・
アボカド??
このグループの研究テーマは、食品中から取り出した脂肪分がどれだけ紫外線を吸収するかを調べています。
日本で売られているアボカドは果肉中に脂肪分が約18~25%ほど含まれています。
その約70%がオレイン酸と呼ばれる1価の不飽和脂肪酸です。
オレイン酸のような不飽和な結合をもつもの、つまり酸素と結びつきやすい構造をもつものは、紫外線が吸収されることがわかっています。
スライスしたアボカドは乾燥させ、その後脂肪分の抽出作業に入ります。
抽出にはソックスレー抽出器という食品から脂肪分を抽出する時に良く使用する装置を用います。
実はこのソックスレー抽出器は、卒業研究で初めて使う装置です。
2年生は、これまで入学して1年半実験を行ってきました。
基本的な試薬や器具の扱い方、装置の組み立て方、分析機器での測定を学んできました。
この卒業研究は、今まで身につけた知識や技術の復習やその応用といった、これまで学んできたことの集大成となっています。
研究テーマを決めるのは学生達自身で、チームの仲間と話し合いを重ね、実験方法を検討してきました。
その中で失敗があったり、それを乗り越えていく経験は、なにものにもかえがたい経験になると思います。
私、サブローも2年前に本校で卒業研究を行い、その時も様々なトラブルが起こり、
皆で乗り越えたことを思い出し、少し懐かしい気持ちになりました。
2年生の皆さん、卒業研究はまだ始まったばかりです!
結果が出ないこともありますが、そんな時は、焦らずじっくり考えてみましょう!
それぞれの目標が達成できるよう、教員として先輩として応援しています!
byサブロー