せんせのブログ

自然の力で水をきれいにする~卒業研究

2020.10.09

本校では、2年生の後期になると卒業研究を行います。
卒業研究では、自分たちの興味のあるテーマを自分たちで話し合って決めていきます。
(話し合いの様子はこちら♪)

2年次の前期や1年次に学んだ分析技術と化学に関する知識を基に、
テーマを選定し、実験・分析の方法についても自分たちで考え、試行錯誤しながら、研究を進めていきます。
今日の実験室では、ある班が、水草を実験用に準備しているところでした。
S__15532040.jpg

この班では「大阪の川をきれいにする研究がしたい」と、みんなで話し合った結果、
「水草がどれくらい川をきれいにしているのか」をテーマにしました。
具体的には、水草が水質浄化の指標である栄養塩(窒素やリンなど)をどれくらい取り込んで、
また排出しているのかを、メソコスム(室内実験)といくつかの分析方法を使って調べていくことにしました。
S__15532039_2.jpg

テーマは「自然の力で川をきれいにする」ことにこだわって検討し、
水草の水質浄化能力を選んだようです。
同じ学科の仲間なので、共通の問題意識を持っており、
テーマを決めるのは比較的スムーズだったようですが、
具体的な分析方法については、各人のこだわりや考えがあって、意見が分かれることもあったようです。
話し合う中で、「まずやってみる」方法を決定したとのこと。
実験しながらの試行錯誤は続くようです。

卒業研究では、専門的知識・技術の応用力が試されるだけでなく、
限られた時間のなかで、しっかりとコミュニケーションをとりながら研究をすすめていくこと。
本校が3つのポリシーで設定した、実務実践力を身に付ける場ともなっています。

by かん太郎