2020.10.15
後期授業が始まって一ヶ月が経ちました。
この一ヶ月の間に行った実験は既に10回程になります。
1年生、今日はカラフルな実験をしました。
ジュースのように見えますが、残念ながら飲めません。
Y君の右手、黄色の状態は液体がアルカリ性~中性(弱酸性)であり、
左手の赤色の状態は液体が酸性であることを示しています。
専用の薬品を使い、実験の進行や完了を色で判断できるようにしています。
数々の実験を経験して、個人のスキルもチームワークもいずれも大きく上達しました。
洗い物ひとつとっても、時間がかかるガラス器具は手分けして洗い、
ビーカーやフラスコなど一気に洗えるものは手が空いた人が担当するなど、
手際の良さが感じ取れます。
実験中でも、「上手い」やり方が身についています。
仲間が出してくれた数字をすぐさま電卓で計算し、
レポート作成に必要な情報を引き出すなど、
作業の分担の仕方にプロっぽさがにじみ出てきています。
言うまでもなく、全員が予習してきていたので、実験そのものが円滑に進みました。
実験の「上手さ」と言われると素早く正確に薬品を量り取ったり、
細かい作業を難なく進められたりするといったことを想像するかもしれません。
もちろん、それらが出来ることは良い事ですが、
それ以上に、実験の進行具合を確認して時間がかかる作業を優先したり、
仲間とコミュニケーションを取って作業を分担したりすることの方が、
結果として、速く正確なデータを引き出すことに繋がります。
繰り返し行っているうちに要領の良いやり方を見つける、という経験が
もしかしたら皆さんにもあるのではないでしょうか?
「上手い」実験の仕方も、教えられても中々見に付くものではなく、
ひたすら実験の数をこなしてこそ身に付くものです。
苦労した分だけスキルが身に付くという点では勉強もスポーツも、
そして実験も同じだと言えるでしょう。
がんばって苦労して「上手く」なりましょう!
byカトキチ