せんせのブログ

文部科学省委託事業 (3年目)~第2回実施委員会~

2020.11.27

本日は、文部科学省委託事業の実施委員会を行いました。
これは「専修学校リカレント教育総合推進プロジェクト」として本校が取り組んでいる、
「eラーニングを活用した化学分野学び直し講座実施モデル構築事業」で、
2年前から文部科学省の公募に毎年応募し、採択を得て実施しています。
今年で3年目と迎え、今日は今年度2回目の実施委員会でした。
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委員長でもある重里校長からの挨拶でスタートしました。
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本会には、日本化学会、大阪府職業能力開発協会、
大阪市教育委員会、大阪府立高校、 大阪府専修学校各種学校連合会工業部会、
複数の化学系企業、複数の専門学校など、
多数の皆様に委員として参加いただいています。

本事業の目的は、一言で言うと「社会人の学び直し」を行うための教育プログラムの開発です!

化学分野における学び直しの教育環境や機会は、有るようで無いのが現状です。
そもそも化学は、食品、医薬、化粧品、バイオ、医療、環境、電子材料などの様々な産業を通して、
私たちの生活を支え貢献しています。
そして、そこで使われている技術は日々進化し続けています。

その中で活躍する化学技術者は、基礎知識や技術を維持しながら、
さらにそれらの能力を高めていくことも求められます。
企業によっては、自社で社員教育を行っておられるところもありますが、
そこは学校でもないため、充実した教育プログラムを持って実施できていない状況でもあります。

そこで本校では、これまでに培ってきた化学教育のノウハウを活かし、
eラーニングを活用した新たな教育プログラムを開発することとしたのです。

昨年度までの2年間で、繋がりのある多くの化学分野の企業や、
そこで活躍する本校卒業生の方々にも協力をいただき、プログラムの開発を進めてきました。
最初は、どのような教育プログラムが実際の現場で求められているのかを知るニーズ調査から始めました。
その結果、特に現場で求められていたのは、
基本的な化学知識や実験操作の学び直せる機会や環境でした。
そして、調査結果を元に、eラーニングを活用した新たな教育プログラムを開発し、
試運転として、実際の分析現場の方々に取り組んでいただき検証を続けてきました。

昨年度に行ったeラーニングの実証講座では、
延べにして120名近い企業の方に受講をいただき、成果を残すことができました。
また、校内でも、実際に分析機器に触っていただく集合学習を実施しました。
その時の様子は、コチラのブログからご覧ください。
▼令和元年度 文部科学省委託事業「化学分野 学び直し講座」 集合学習

そして、今年度は3年目の区切りとして、さらなる開発を進めています。
新たにeラーニングのプログラムを開発し、現在、実証講座を進めている最中ですが、
現時点で350名に達する企業の方々に取り組んでいただいています。
本校が想定していた以上の申し込みで、
この分野の学び直しのニーズの高さを改めて実感することもできました。

これらの状況を本日の委員会で報告し、各委員からは、
さらに求められる教育プログラムとして構築するためのご意見を多数いただきました。
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なお、本校のこの取組みは、昨年度は専修学校教育振興室長を始め、
文部科学省からも意見交換に来校されるなど、注目されるプロジェクトとなっています。

委員の方々からは、今後の進捗に期待するという声もいただきました。
現在実施している実証講座の結果が出れば、
来年の2月にも成果報告を行う予定としています。
その結果は、またこちらのブログでも報告いたします。
また、これまでの結果報告については、
こちらのページの下部にまとめて掲載していますので、ぜひご覧ください。

by ぽてと