2020.11.18
本校では、
分析化学の有用性と職業観の育成のため、
高校から直接依頼を受けて、実験会等を実施しています。
しかしながら、化学と聞くだけで苦手意識をもつ生徒さんもいることから、
それらをどのようにわかりやすく、楽しくお教えできるか、
さまざまな工夫をこらしています。
それらの実験会等は、本校から教員が高校に出向いて行うパターン、
先生と生徒さんに来校していただくパターン等々、
ご依頼に合わせて実施していますが、
今回は箕面学園高校の生徒さんが先生の引率のもと来校してくれました!
来校時の検温、手指消毒をお願いした後、まずは講義棟の7階へご案内。
座席も、三密を避けて座れるよう配慮しています。
ましおか先生から本日のスケジュールを聞いたら、
制服姿の生徒から「白衣の化学者」へと変身です!
少し離れた実験棟への移動の道すがら、
講義棟7階から見える中之島の風景や、この近辺の話もはさみます。
今はちょうど紅葉のシーズンですが、春先には桜で満開の岸辺になること。
その頃には、近所にある日本の硬貨を製造している造幣局では、桜の通り抜けをやっていることなど、
話すネタはいっぱいあるのですが、時間に限りがあるので短めにして実験棟へ。
サブロー先生が、様々な分析装置の説明をしています。
そして、本日の目玉の1つ目、「原子吸光光度計」の実演です!
部屋を暗くして...
画面中央で、炎が紅く輝いています!
これは、「炎色反応」と言う現象を利用して、「リチウム」と言う金属を検出した瞬間です!
そして、その「炎色反応」を自分たちの手でやってみよう!
ということで、部屋を移動して、大きめの実験室へ。
ここで、サブロー先生、ましおか先生の丁寧な指導を受けつつ、炎色反応にチャレンジ!
はい、大成功!
この後、もう一つ「発光」に関する実験を楽しんでもらいました!
実験が一通り終わった後は、校長先生から、
「大学と専門学校の違いとは?」
「分析化学とは?」
の2テーマについて、30分ほど講演がありました。
高校生ともなると、将来の進路選択が本当に目の前です。
「大学生と専門学校生への最新アンケート結果から、『自分にはどちらが向いているのか?』」
「『分析化学』と言う言葉は教科書では出てこないけど、実際どんなところで役立っているのか。」
本日の見学と実験、そしてこの話が、今日参加された皆さんの進路選択の助けになればなぁと思っています。
もちろん、本校に入学してくれれば嬉しいですが、
「自分にとって、本当に満足の行く進路」
を選んでもらえたら、それが他の学校であっても、
私達は「この実験会をやってよかった」と心底思います。
この冬、こういった見学会はもちろん、出張実験会の予定もたくさんあります。
もしかすると、あなたの学校にお邪魔するかもしれませんよ?
そのときは、一緒に化学を楽しみましょうね!
by ゆきだるま