2020.11.24
皆さんは、「ウツボカズラ」をご存じですか?
下の写真のような虫を食べる食虫植物の一種ですが、
「落とし穴式」と呼ばれるポットのような捕虫器(虫を取る器)を持っており、
そこに昆虫などを捕獲して養分を吸収します。
本日は、その「ウツボカズラに関する研究」をテーマに取り組む卒業研究班が、
共同研究先の兵庫県立フラワーセンターにサンプリングに行った模様をご紹介します。
本ブログでも紹介しているように、
本校では、2年間学んだ集大成として「実務実践力」を身に付けるべく、
卒業研究を実施しています。
それぞれのテーマについて数人のグループで取り組みます。
このグループは、食虫植物のウツボカズラの消化液について研究しているのです。
食虫植物は、栄養の少ない土地で生きていくために、根から養分を吸収するだけでなく、
昆虫などの小動物を罠にかけて捕獲し、そこから栄養を摂って成長していきます。
その一つである「ウツボカズラ」は、捕虫器の中の消化液で虫などを分解するのですが、
その消化液を分析するために、多くのウツボカズラを育てている、
兵庫県立フラワーセンターに本日サンプリングに来ました。
実は、今回取り扱っている品種は、秋ごろが一番元気なのです。
担当者の方から、植物の取り扱い方などをご指導いただきながら、
消化液をサンプリングし、pHを測定していきます。
捕虫器ができた時期を始め、様々に条件が異なる消化液を採取しました。
本校では、この消化液の成分や効果の分析を4年前から進めており、
一昨年度は、「全国工業専門学校協会第3回 学生成果報告会」にて成果を発表しました。→詳細はコチラ
担当者のD様は、
「何年も引き続き分析をしていただいて、いろいろなことが明らかになってきました。
ほんとに助かっています。今回もよろしくお願いします。」
と、言ってくださいました。
本校の卒業研究が、こうした外部の皆さんとの連携で成立し、
その成果を社会に還元できることも、学生とって貴重な経験になるでしょう!
by ましおか