2020.12.05
本日、分析化学応用学科(2021年度より化学分析学科へ名称変更予定)の1年生は、
分析機器の中でも最もよく使われる、
「高速液体クロマトグラフ」という装置をマスターしていました。
本校で学べる化学分析という技術の中には、手作業で分析を行う手法(手分析)と
分析機器を駆使して分析を行う手法(機器分析)があります。
どちらも化学分析の現場で用いられる重要な技術なので、本校では両方の手法を
基礎からじっくり学ぶことができます。
まずは、幅広い分析技術を基礎から学べる「化学分析学科」を紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、国家資格を含む4つの資格
(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))
も卒業と同時に全員が取得することができる「化学分析学科」があります。
この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの
多種多様な入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、
化学分析学科は1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
実は「高速液体クロマトグラフ」という装置を扱うのは今回が2回目。
基本的な操作は、もう身についてきています。
写真に写るKさんは化粧品関連の資格を取得するように会社から指示を受けて、
本校に入学した学生で、元々文系出身なので、化学は初心者です。
そのようなKさんでも、2回目には基本的な操作がしっかり身についている理由は、
まず、実験の前にガイダンスを行い、装置の原理や構造、実験方法を詳しく理解する時間を
設けているからです。
(ガイダンスの様子はこちらから)
さらに、化学分析学科は少人数制なので、初めて機器を使う時は実機を使いながら、
マンツーマンで基本的操作を教えますので、しっかり、そして早く、技術が身につきます。
Kさんに実験の感想を聞くと
『私は後々、化粧品の申請業務に携わることになると思いますが、
申請で提出する実験データが、どのような方法で測られているのかを理解し、
実験データの読み取り方が正しいのかを判断できるようになるために、
実際に自ら実験を行って学ぶことは有意義だと感じています。
これからも実験をしっかり取り組んで、技術修得に努めたいと思います。』
と話してくれました。
このように化学分析学科には、資格取得を目的とする方も多く入学され、
その多くが化学初心者ですが、手分析も機器分析も基礎から学べるので大丈夫です。
さらに、1年生はこの後、食品や環境など様々な分野の実試料を用いる応用分析化学実験を通して、
より実践的な実験方法を学びます。
徐々にステップアップしながら、分析のプロフェッショナルへと成長していけますので、
1年生の皆さん、じっくり、しっかり学んでいきましょう!
by みなと