2021.01.30
本日、分析化学応用学科(2021年度より化学分析学科へ名称変更予定)の1年生は、
化粧品分析に挑戦しました。
化学分析学科の1年生は現在、環境や食品、バイオなど様々な分野の実際の試料を用いて、
実践的な分析方法や試料の前処理方法を学ぶ応用分析化学実験に取り組んでいます。
そして、今回は「化粧品中の紫外線防止剤の定量」を行いました。
まずは試料である化粧品を精密に量り取るところから、実験が始まりました。
ここで、化粧品の分析方法を学べる化学分析学科を紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした
土曜日・日曜日開講の「化学分析学科」があり、
技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの
様々な入学目的を持った学生が在学しています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、
化学分析学科は1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができます。
上でも述べたように、化学分析学科には様々な入学目的を持って入学してくる学生がいます。
その中でも近年多いのが、化粧品分野で事業展開を行う上で必要となる
「化粧品製造業責任技術者」と「化粧品総括製造販売責任者」の資格取得を目的に
入学される方です。
そこで、応用分析化学実験の実験テーマの中にも「化粧品分析」を取り入れています。
試料として用いた化粧品中から紫外線防止剤を抽出した後、
高速液体クロマトグラフで紫外線防止剤を測定、その濃度を求めました。
高速液体クロマトグラフの操作方法はすでに学んでいるので、
学生同士で操作手順を確認しながら、スムーズに実験を進めていました。
化粧品関連資格の取得を目的に入学した学生からは、
『仕事で携わっている化粧品を用いた実験だったので、
実験そのものや使った装置が身近なものとして感じられ、楽しかったです。』
『実際の化粧品を用いて実験したことで、前処理の大切さや操作の大変さが分かりました。
今後は仕事で目にする分析データに対する見方が変わり、理解も深まると思います。』
といった感想が聞かれました。
先にも述べたように、化粧品関連資格の取得を目的に入学する方が毎年おられるため、
化学分析学科では化粧品に関する授業を受け、実験を行うことができます。
化粧品分野で活躍したと思っている学生の皆さん、授業や実験を通して、
知識を増やし、技術を磨いて、自らの未来を切り拓いていってくださいね。
応援しています!!
by みなと