2021.01.31
本日、分析化学応用学科(2021年度より化学分析学科へ名称変更予定)の2年生は、
2月3日(水)の卒業研究発表会に向けて、最後の練習に励んでいました。
こちらは嗜好性製品の持つ機能性の探索を行った班が、最終的な通しの練習をしています。
発表練習に勤しむ学生たちが所属する化学分析学科についてご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「化学分析学科」があります。
週末を活用することで、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができます。
この学科に在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な
国家資格の取得など多彩です。
そして、多種多様な目的に対応するため、1学年あたりの定員を20名として、
少数精鋭で開講しています。
このように様々な目的で入学してくる化学分析学科の学生の中には、
化学初心者の学生も数多くいます。
そこで実験では、器具の取り扱い方を覚えるといった基礎的なことから、その応用、
そして実際の仕事に役立つ実践的な実験へとステップアップすることができるようなカリキュラムとなっています。
1年生で行う基礎化学実験や定性・定量分析実験では器具の扱い方や基本的な実験操作、
機器分析化学実験では分析機器を用いた分析技術の基礎を学びます。
1年生の後期から2年生の前期にかけて行う応用分析化学実験では、
化粧品や食品、環境や材料など様々な分野の実試料を用いて実験を行い、応用力を培います。
そして、2年間の集大成である卒業研究は研究計画の立案から実験、そして成果の発表まで、
学生たちが主体となって行います。
その中で、これまでに学んだ知識や技術を復習し、より深く修得することはもちろん、
実試料に対する前処理の仕方やより高度な分析方法、研究の進め方や発表の仕方など
実務につながる知識と技術を学び、実践力を養います。
最後に、学びの成果を発表する機会として毎年2月に卒業研究発表会を行っています。
(昨年度の卒業研究発表会の様子はこちらから)
今年度は、この卒業研究発表会が2月3日に行われるので、
化学分析学科の2年生にとっては今週末が発表練習を行える最後の機会でした。
こちらはこれまで未利用だった海洋生産物の有効利用を検討した班です。
話すスピードやレーザーポインターの指す位置などを入念に確認していました。
さて、本校の卒業研究発表会は例年、学校に求人をくださる企業の方や保護者の方、
学生の出身高校の先生など、多くの外部の方もお越しになられますが、
今年度はコロナ禍の中での実施のため、在校生のみの出席として実施します。
しかし、学生たちが2年間で成長した姿を見ていただきたいとの思いから、
インターネットを利用したオンラインでの動画配信を行うことにしました。
オンライン配信の詳細は、以下のリンク先に掲載しておりますのでご覧ください。
【2/3開催】令和2年度「卒業研究発表会」のご案内
最後の練習をしっかりとやり切った化学分析学科の2年生の皆さん、
あとは本番で、その実力を遺憾なく発揮してくださいね。
皆さんの発表の成功を、心から願っています!!
by みなと