2021.02.03
本日、卒業研究発表会を実施しました。
こちらは終了直後の学生たちです。
いい笑顔ですね。
(撮影のためにのみマスクを外しています。)
本ブログでも多くご紹介してきましたが、
学生たちが2年間学んだすべてを披露する時がやってきました。
卒業研究は、2年生の後期から数人のグループごとにテーマを設定して、取り組みます。
例年は5月あたりから準備をしますが、
今年はコロナ禍のもと、準備期間も通常より短く、
実験する環境もある程度制限された中での取り組みでした。
昨年同様、大阪府立のドーンセンター7階の大ホールで実施しましたが、
緊急事態宣言が発令されていることから、
今年度については、発表者である2年生と、
在校生のみの参加(午前と午後の入れ替え)とし、
保護者や学生の出身高校の先生、就職先企業を始め、
外部の方はライブ配信でのご視聴をいただくこととしました。
2年生の前期までに学んできた化学の知識や分析技術を基礎とし、
学生たちが自分たちでテーマを設定し、研究の目的や実験方法を考えて取り組んできました。
当然、研究を進めるにあたって、実験方法や考察について、
意見が対立したり、時には言い合いになったりと、
メンバーの普段見えなかった一面も見えるなど、
本日を迎えるまでは、決して平坦な道のりではありませんでした。
それでも、これから社会に出て行くにあたって、
必要不可欠な「自分の意見を言うこと」、「物事に取り組む積極性」や
「仲間との協調性」などの『実務実践力』を身に付けることができたと思います。
さらには、自分一人では、難しかったことが、
みんなで力を合わせれば達成することができることを知ることができたと思います。
そんな熱い想いがいっぱい詰まった発表会でした。
開会の挨拶で、校長先生は、
「コロナ禍の中というだけでなく、
そもそも大学で行われる研究と本校の研究は目的が異なり、
本校の研究は職業や実際生活に必要な能力、
言い変えれば実務実践力を養う場。
だから決まりごとや制約が多い中で行うことに意義があり、
与えられた条件の中で、自分たちで何ができるのかを試されてきたものであり、
学生はこの卒業研究から多くの事を学び飛躍的な成長を遂げた。
2年生が本日まで頑張ってきたことは教員全員が知っている。
だから、今日は頑張れとはもう言わない。」
とおっしゃり、最後に「君たちなら、できる!!」
と、力強く熱いメッセージを送りました。
卒業研究のテーマは、
水質、金属材料、植物、微生物、医薬品など、
本校ならではの幅広いテーマで、今年は15班が発表しました。
食品の機能性に関する研究
植物の医薬品利用に関する研究
新規機能を持つ芳香剤に関する研究
水質浄化の微生物に関する研究
など、我々の生活の身近なものから専門的なものまで
とても興味深いテーマが多く発表されました。
外部の方は、リモートでの参加でしたので、
会場の1年生から、いくつか質問がありました。
最終的に、リモートでの参加者は150名近くにもなりました。
本当にありがとうございました。
そして、冒頭の写真も含め、発表後に班ごとに写真撮影です。
(撮影のだけマスクを外しています)
まだちょっと緊張が残っている学生もいますね。。
入学前は実験の経験も少なく、
実験の器具の名前も分からない学生が多い中で入学した学生達。
「化学を学びたい。」
「とにかく実験が好き。」
「専門的な職業につきたい。」
そういった様々な想いで頑張ってきた彼らが分析化学の技術を身に付け、
自分たちで計画し、実験をして人の前で発表するまでに成長しました。
2年間の集大成の発表会が終わりました。
しかしこれで終わりではありません。
この卒業研究まで学んだこと、そして本校で2年間学んだことを、
しっかりと今後に生かして活躍していってください。
by ましおか