2021.03.10
現在、学校は春季休暇中ですが、
本格的な就職活動や大学編入学試験への準備を進める1年生が、
毎日、入れ代わり立ち代わり、登校してきています。
登校してきた1年生が集うのが、コミュニケーションルームです。
ここには、過去の求人票、求人をくださる企業のパンフレット、就職試験の対策本、
そして化学に関する様々な書籍が置いてあります。
そのため、登校してきた1年生の多くが、この部屋に集まってきます。
コミュニケーションルームでは、就職活動の準備をする1年生が多い中、
準備に余念がないのは大学編入学を目指す学生も同じです。
大学編入学を目指す環境分析学科1年のⅠ君が、
過去問を解いて分からなかったところを私みなとに質問しているところです。
コミュニケーションルームには、化学やバイオに関する幅広い書籍があるので、
その問題に合わせて、適した書籍を選んで説明に用いることもしばしばです。
学生たちも過去問を解く時にコミュニケーションルームの書籍を参考にしながら、
答えを考えていることもよくあります。
また、大学編入学制度とは、本校卒業後に、
大学の2または3年生に編入学することができる制度です。
例えば、3年生に編入学できれば、本校で2年間学び、大学で2年間学び、
合計4年間で2つの学校を卒業でき、専門学校で専門的な技術を、
大学で高度な知識を学ぶことができます。
Ⅰ君は大学編入学を目指して本校に入学してきた学生の一人です。
Ⅰ君のように大学編入学を目指す学生には、
まず、自分が本当にやりたいことをしっかり考え、
それを実現できる(学びたいことが学べる)大学、そして研究室を探すように指導します。
そして、進みたい研究室(この先生の下で学びたいということ)が決まれば、
研究室訪問を行うようにも指導しています。
Ⅰ君もこのような指導の下、しっかりと考え、
そして研究室訪問で大学の先生やその研究室の学生さんと親しくなり、
より一層、大学編入学へのモチベーションを高め、試験の準備に邁進しています。
そのようなⅠ君ですが、ただ大学編入学の準備だけに力を入れているわけではありません。
普段の授業や実験に真面目に取り組むことはもちろん、学校生活も大切に過ごしています。
こちらは昨年の分化祭(本校の学園祭。分析化学のお祭りで「分化祭」と言います)の
クラス企画の準備を行っている時の様子です。
こちらは、環境委員会主催の清掃活動にクラスの友人とともに参加した時の1枚です。
(左側の学生です)
本校では、行事や課外活動は学んだ技術を活かすための力「実務実践力」を培う機会と考えています。
大学編入学をした学生も、いずれは企業や大学、研究所などで働くことになります。
そのような将来のために、大学では身につける機会が少ない実務実践力を、
本校で過ごす2年間のうちに、身につけてもらいたいと考えています。
Ⅰ君は、そのような本校の方針をよく理解して、これらの活動にも積極的に参加しています。
大学編入学試験まで残された時間は限られていますが、Ⅰ君の真剣な思いが実るよう、
私たち教員もサポートしますので、一緒に頑張っていきましょう。
Ⅰ君にうれしい知らせが届いた時は、またこのブログでお伝えしたいと思います。
by みなと