2021.03.20
1年生の国内研修旅行!
3月18日に始まった2泊3日の旅も、今日で3日目、最終日となりました。
今年度は、岡山・兵庫方面へのバス旅行ですが、仲間と共に過ごす時間を楽しみながら、
就職活動や大学編入学試験に向けた準備を進めていく、内容の濃い3日間となっています。
【国内研修旅行1日目と2日目の様子は↓↓コチラから↓↓】
・国内研修旅行【第1日目】~希望する進路を目指して~
・国内研修旅行【第2日目】~外部連携でスイッチオン!~
今日訪れた見学先の1つで、津山城跡での1枚です。
一部の桜が咲き始めていました。
国内研修旅行は例年2月中旬に行っています。
しかし、今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、慎重に実施計画を練ってきました。
実際、緊急事態宣言中の2月から約1ヶ月延期しての実施となったことで、
幸いにも桜の開花のタイミングとも重なり、一足早いお花見となりました。
この旅の初日、出発前に校長先生からは、
「この研修旅行、実施せずに中止する選択をすることの方が簡単です。
でも、この行事はこれからの皆さんの進路検討を進める上でも、
非常に大きな意味のあるものですので、できない理由より、できる方法を考え、
対策を規定以上に取って実施することとしました」と、
旅の安全と成功を願っているとのお話がありました。
下の写真は、その時の様子です。
実際、今回の実施にあたっては、単に期間を延期しただけでなく、
夏頃から旅行会社、宿泊施設、研修・見学先、食事をする施設などと協議を重ね、
各社・各施設が定めるコロナウイルス感染予防対策以上の対策の実施をお願いしました。
バスの定員は半分以下、宿の部屋は定員より1~2名少なくし、
向かい合っての食事は避ける、またはアクリルボードを設置するなど、いろいろな対策を講じました。
そして、検温は日に数回、アルコール消毒もその都度行いました。
下の写真は、バス乗車時にバスガイドさんから消毒スプレーを手にかけてもらっている様子です。
毎回の乗降時に実施しました。
こうして、結果的には誰も発熱や風邪症状などの体調不良を訴えることなく、
3日間を過ごすことができました。
さて、3日目の行程も密を避けながらの以下の見学先へ行きました。
1つ目は、岡山県津山市にある「津山城跡の散策」と、
「津山洋学資料館」の見学を大きく2つのグループに分けながら行いました。
まずは、洋学資料館の様子です。
入り口では館長様から歓迎の出迎えをいただきました。
館内での感染対策に関する諸注意も受け、見学がスタートしました。
館内の展示品の詳細な写真撮影はできないため、
見学の様子のみの写真となりますが、学生たちが興味深くみているのは
今の日本の分析化学の基礎となったものをつくった偉人が紹介されている資料です。
ここでは数々の津山にゆかりのある偉人が紹介されていますが、
その中でも「宇田川榕菴(うだがわ ようあん)」という人物が江戸時代におられました。
解体新書などで有名な杉田玄白と共に生きた、今の日本の分析化学の基礎を作った人物です。
その基礎となった大きな功績の1つが化学用語です。
「酸素」「水素」「酸化」「元素」など、
私たちが日々目にする化学用語をオランダ語から日本語に訳し、
または創ったのが、「宇田川榕菴」なのです。
この他にも、コーヒーの「珈琲」という漢字や「花粉」という言葉を創ったのもこの方です。
しかも、単に言葉を創るだけでなく、
自身でも植物から有効成分を抽出する実験を自ら器具を組み立てて行うなど、
実際に分析実験もされていました。まさに日本の分析化学の基礎を創った方なのです。
同時に散策をした津山城跡では、天守閣はないものの、
その石垣の高さや美しく積み上げられた姿は一見の価値ありです。
逆に、登るのは大変ですが、みんながんばっていました (^_^)/
登り切ればそこからは津山市内が一望でき、綺麗な景色が広がっていました。
午後からは、帰路につきながら兵庫県の「生野銀山」へ行きました。
下の写真は坑道の入り口です。
大きさは様々ですが、長さだけでいうと掘られた長さは350kmにも及ぶのだそうです。
坑道の中は10℃で、ヒンヤリとした冷たさを感じますが、
その当時の様子や歴史を感じることができる施設でした。
こんなトロッコも活躍していたようです(笑)
こうして2泊3日の研修旅行も終わりました。
先にも記載した通り、発熱や風邪症状などの体調不良を訴える学生はおらず、終えることができました。
途中、解団式を行い、これまでの行程、この旅行の目的を振り返りました。
そして、これからの過ごし方、就職活動の進め方についても各先生から話をしました。
学生たちは、これから本格的に始まる就職活動や大学編入学試験、
その他、2年生となり始まる授業や実験の中で、いろいろと考え、時に悩むこともあると思いますが、
この研修旅行中で周りには同じ想いを持った仲間がいて、
それを支える我々教職員がいることにも改めて感じることができたと思います。
この経験をぜひ活かして、これからの学校生活を送ってくださいね!
By ぽてと