2021.04.05
『新年度も始まったばかり。新生活もこれからだ!』と
思っておられる方も多いと思いますが、本校では本日から授業が始まりました。
本校が土曜日・日曜日のみで開講している化学分析学科では、
昨日は新入生のオリエンテーションがあり、
必要書類の確認や学則の説明など学校生活を始めるのに必要な説明を行いましたが、
早速今日から授業が始まったのです。
この土曜日・日曜日だけの通学で分析化学の技術を修得し、
各種の資格取得も目指せる『化学分析学科』について最初に説明いたしましょう。
この学科は、平日に通学できない方を対象とした学科であるため土曜日・日曜日のみ通学すればよく、
・お仕事の関係で化学の知識や薬品の取扱方法、分析機器の使用方法を学ぶ必要が出てきた方
・分析化学の技術を修得し正社員修得を目指すフリーターや非正規雇用の方
・現在のお仕事で必要となる資格を取得したい方、
・現在経営している会社の事業拡大のために資格取得を必要としている方
など様々な方を対象にしています。
入学する学生の背景はこのように様々ですし、年齢層も幅広いです。
今年度は20代から60歳近い方までともに学ぶことになりました。
定員20名という少人数制で実施していますので、
授業や実験でも先生との距離も近く非常に学びやすい環境だと言えると思います。
卒業時に取得できる資格には、国家資格や民間資格含めて4つあり、
毒物劇物取扱責任者や化粧品製造業責任技術者、化粧品総括製造販売責任者、環境管理士(2級)が取得できます。
また文部科学大臣から付与される専門士の称号も取得できます。
では、このような他には見られない特徴を持った学科でどのようなことを学んでいるか、
今日のワンシーンをお届けしましょう。
今日は午前中2時間目までは座学でした。
私は授業担当でしたのでその場は取材できていません。
午後からは実験の時間です。今日は実習はなく、まずこれから行う実験のガイダンスを受けています。
1年生はまず、自分たちの教室でM先生から実験器具の名前など初歩的なことから学んでいます。
また実験の手順も身振りを交えながら教えてもらっています。
説明するM先生の前にカメラが見えますが、
実は化学分析学科の授業はすべて録画した上で後日ネットで公開しています。
仕事で学校を休まなくてはいけなかった日の授業もあとで見直すことが出来るのです。
これもこの学科の大きな特徴です。
教室での説明の後は実際に実験室に移動しての説明です。
教室で説明してたガラス器具などを実際に見て、
器具の持ち方から洗い方まで説明しています(実は器具の洗い方も大事なんですよ!)。
※実験室には白衣をきて入室するのがルールですが、今日はガラス器具の説明だけで、
薬品は扱わないので特別に普段着のまま入室しています。
実験室での説明を終えた後、学生に実験室に入った印象を聞くと、
『化学薬品のにおいがもっとするのかと思っていたら、新築の建物のような匂いがして印象に残りました』と語っていました。
そうです。本校の実験棟は春休みまで改装工事をしており、
壁を塗り直したり、床を張り替えたりしているのです。
そのような新しくなった実験室の雰囲気を感じていただいたのですね。
さぁ、来週からは実験が始まります。実験室同様、気持ちも新たに実験に取り組みましょう。
by ドラいちろう